東京といえば何を想像するでしょうか。
おびただしい数の人。
そびえたつビル群。
銀座。六本木。渋谷。新宿。
とにかく人がたくさんいて、いつでもにぎやかというイメージがあると思います。
しかしながら、実際は東京は全てがそこまで栄えているわけではなく、同様に問題だって抱えているのです。
その問題の一つが空き家問題。
東京には実に81万戸もの空き家があると言われており、
各自治体は対応に追われています。
今回は東京都内の空き家の現状に触れるとともに、
どの地域に空き家が多いのかということを説明していきます。
とにかく空き家が多い東京都
平成30年の「住宅・土地統計調査」によれば、
東京都内には約81万戸の空き家があるという結果が出ています。
そのうち空き家の破損・劣化が確認できるのは12万戸といわれており、
更に空き家対策特別措置法に基づいた措置(指導から代執行まですべて含む)は平成27年から令和3年度までの7年間で475件あったそうです。
空き家率では10.6%と、全国平均14.9%に比べて比較的低いものの、空き家数としては全国1の数となっています。
特に東京都世田谷区と大田区はもともと住宅街だったという特性があるせいか、市町村別空き家数では全国1、2位となっています。
東京都空き家率ランキングTOP5
東京都内で空き家率の多い地域はどこなのでしょうか?
空き家率とは総住宅数に対する空き家の割合を表しており、
例えば住宅が10あるうち、1が空き家なら空き家率は10%となります。
ここからはその空き家率が東京都で多い地域を上位5地域紹介します。
目次を見てしまえば結果は丸わかりなのですが、できたらどこの地域がトップ5に入るのか予想してみてください!
5位港区(12.4%)
意外や意外。
六本木、新橋、麻布十番等、オフィス街としても住宅街としてもとにかく高級志向な地域が5位入賞です。
とはいえ港区が空き家だらけというわけでは決してありません。
港区はそもそも住宅の数が比較的少ない地域です。
そこに一定数の空き家が存在するため、空き家率が上がってしまっていると考えられます。
4位昭島市(13.3%)
東京都民にはまだしも、地方在住の方にはあまりなじみのない地域がランクインしてきました。
昭島駅の近くには横田基地があるなど(横田基地は昭島市ではない)、かなり自然の多い地域です。
駅の近くを歩いてみると、築年数の古い家が多く立ち並びます。
人口が少なく(東京都39位)、そのため住宅の総数も多くはないため、空き家率も高くなっていると考えられます。
3位小平市(13.3%)
一橋大学や津田塾大学があるなど、キャンパスライフに向いていそうな、閑静な地域である小平市が3位にランクインです。
小平市にはJR中央線国分寺駅や西国分寺駅から出ている西部多摩湖線や武蔵野線で行くことができます。
小平市は人口ランキングでは27位に入っているなど、昭島市よりは人口が多いものの、
同じように住宅総数に対する空き家の数が多いものと予想されます。
2位豊島区(13.3%)
池袋、大塚、巣鴨がある豊島区が2位に入りました。
池袋があるため、繁華街というイメージが強い豊島区ですが、駅から少し歩くと池袋でも住宅が立ち並んでいます。
この住宅の数が空き家率の高さに起因している可能性があるでしょう。
1位国立市(14.8%)
栄えある1位に選ばれたのは国立市です。
学園都市であるため、雰囲気が良く家族連れでも安心な地域です。
実は人口ランキングでは44位と昭島市よりも人口が少なく、昭島市と同様、空き家率が上がっているのだと思われます。
東京都内に空き家をお持ちの方へ
空き家率が高いということは、街中で空き家を見かける可能性が高いということを意味するでしょう。
空き家を頻繁に見かける地域は活気があまりなく、人によっては住みたくない地域だと感じることもあるかもしれません。
しかし地域によっては空き家を活用するのも難しいという問題を抱えている場合もあります。
東京空き家相談協会では空き家のお悩みを抱えるお客様のため、相続、活用、売却など空き家のあらゆる問題解決をサポートします!
他社で納得のいく結果を得られなかった方でも、東京空き家相談協会に相談いただき、
お悩みを解決できたケースもあります。ぜひご連絡ください!