空き家の解体は非常にコストがかかるものなので、
少し前までは空き家解体をせずに放置する方が多くいました。
これは日本の空き家問題の原因の1つとなっており、現在は空き家解体を促す動きが増えています。
今回のコラムでは東京都墨田区の制度と、当協会での相談事例を例に挙げ、
- 空き家解体の際に活用できる助成金
- 空き家解体にかかった費用
- 空き家解体後にいくらで土地を売却できたか
についてご紹介します。
空き家は昔に比べ、解体のハードルが下がっています。今のうちに解体を検討してみましょう!
東京都墨田区には空き家解体に助成金が出る!
東京都墨田区には「老朽家屋除却日助成制度」という助成金制度があります。
この助成金制度では条件を満たすことで、住宅の解体費用を一部助成してもらうことができます。
- 空き家解体費用にどれくらいかかったか
- 墨田区の助成金でどれだけ負担が減ったか
- 更地になった土地がいくらで売却できたか
当協会にご相談いただいたケースをもとに、ご紹介させていただきます。
助成金制度を活用した結果、東京都墨田区にある空き家解体がどれだけ容易になるのかみてチェックしてみましょう。
【解決事例】東京都墨田区の空き家を解体後6,240万円で売却
以下をご覧ください。
今回ご紹介する当協会の相談・解決事例では、以下の空き家にどれだけ解体費用がかかり助成金を活用したか、そして相談者様の手元にきた売却益を各項目ごとに説明いたします!
所在地 | 東京都墨田区緑2丁目 |
交通情報 | 大江戸線両国駅より徒歩5分 総武中央線両国駅より徒歩10分 |
土地面積 | 64.26㎡(私道含まず) |
接道 | 前面道路は区有道路 |
成約価格 | 6,240万円 |
成約㎡単価 | 97.2万円 |
成約坪単価 | 321.1万円 |
解体費用 | 130万円 |
助成金 | 50万円 |
売却益 | 6,160万円 |
東京空き家相談協会は、今回のように空き家の解体費用だけでなく、相続や家の改修、利活用、不動産買取など幅広いご相談を解決することができます。
少しでも気になる方は、ぜひご連絡ください。
【解決事例】東京都墨田区の空き家の相談概要
40代女性から当協会へ、以下のようにご相談いただきました。
- 実家に一人暮らししていた母親が亡くなった
- 相続後6年ほど空き家になっており管理ができていない
- 自分の体調面を鑑みて、早く更地にして手放したいと考えている
お電話にてヒアリングした結果、空き家にかける負担を最大限になくしたいというご意向がありました。
墨田区の助成金制度の対象だったため、助成金を活用した解体後に売却して手放すことをご提案しました。
担当相談員と協会提携先の解体業者による空き家現地調査や解体費用の見積もりが完全無料ですので、皆さまもお気軽にご活用ください。
助成金を申請してから受け取るまでの流れは、本コラム下部にてご紹介しております。
【解決事例】東京都墨田区の空き家はいくらで解体した?
該当の木造2階建ての空き家解体費用は130万円となりました。
当協会による提携先の解体業者への一括見積後、そのなかから選出された解体工事業者によって実施されました。
【解決事例】東京都墨田区の空き家を売却!成約情報はこちら
解体を進めると同時に、協会が提携している不動産会社にて仲介で売却するための契約が行なわれました。
結果、3ヵ月で買い手が見つかり6,240万円で売買契約に至りました。
成約価格と土地の概要は以下となります。
所在地 | 東京都墨田区緑2丁目 |
交通情報 | 大江戸線両国駅より徒歩5分 総武中央線両国駅より徒歩10分 |
土地面積 | 64.26㎡(私道含まず) |
接道 | 前面道路は区有道路 |
成約価格 | 6,240万円 |
成約㎡単価 | 97.2万円 |
成約坪単価 | 321.1万円 |
解体費用 | 130万円 |
助成金 | 50万円 |
売却益 | 6,160万円 |
当協会は幅広いネットワークがあるため、解体×売却、相続×買取、片付け×清掃など、さまざまなお悩みごとをまとめて解決できます。
今回ご紹介した事例のように、当協会が相談~現地調査、売却までサポートに入ったことにより、窓口ひとつでスムーズに解決まで運ばせることができました。
相談員がひとつの工程ごとに相談者様と解体業者の中立的な立場として、不備や不具合がないかチェックしていたことが安心感につながったとご好評いただきました。
もしお一人や、ご家族内でお悩みでしたら、
第三者であり、かつ相談者様と事業者様の間で中立的な立場である私たちにご依頼ください。
ご自身がお持ちの更地や戸建て、マンションがいくらで売れるか知りたい方は。以下から画面上で売却査定ができますのでご活用ください!
東京都墨田区の土地代はいくら?解体した方がいいの?
2024年の墨田区の公示地価価格は以下のように公表されています。
㎡単価 | 坪単価 | 変動率 |
72万7833円 | 240万6060円 | +6.54% |
なお、どちらも国土交通省提供のオープンデータをもとに作成しております。
墨田区は2024年時点、東京都内で19位の公示地価です。
墨田区には東京都を象徴する「東京タワー」や「東京スカイツリー」「すみだ水族館」など国内外から根強い人気の観光地があります。
もし解体や空き家の利活用・売却をご検討されている方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。
- 解体したけど売れなかったから、
解体費用分マイナスになってしまった - 相見積もりをせず第三者に相談しなかったら
から割高な解体費用を支払うことになってしまった
ということを避けるためにも、まずは解体の必要性があるかも含めて現地調査させていただきます。
続いては、実際に受給したい時に焦らないためにも、助成金、助成金受給までの流れを解説します。
墨田区の空き家解体助成の詳細
老朽危険家屋除却費等助成制度は老朽建物等が住宅地区改良法に規定する「不良住宅」に該当する場合に、建物所有者に対して解体費用を助成できる制度です。
不良住宅とは住宅地区改良法施行規則第1条に規定する不良度の評点が100点以上のものを指します。
物件の不良度を採点するにあたって、区職員及び区が委託した人物が現地調査を行います。
なお、こちらが不良住宅の採点表になりますので、興味がある方はご確認ください。
https://www.city.sumida.lg.jp/anzen_anshin/kurasinoanzen_ansin/akiya-taisaku/roukyuukaokuzyokyaku.files/tekkinnsaiten.pdf (鉄筋コンクリート造の住宅)
同制度に関して、次項から具体的に解説していきます!
墨田区の空き家解体助成制度の詳細①助成金の限度額
老朽危険家屋除却費等助成制度の助成金額は次のように定められています。
- 除却工事費の2分の1で、上限50万円まで
- 無接道敷地※に存する不良住宅については、上限100万円
※建築基準法第43条各項のいずれにも該当せず、再建築不可の土地
墨田区の空き家解体助成制度の詳細②助成金の対象地域・工事
助成金の対象地域は区内全域となります。
また助成対象となる工事内容にも決まりがあり、
墨田区内で以下の工事を行うことが求められます。
- 除却対象建築物の全部を除却し、更地とすること
- 助成を受けようとする年度の2月末までに工事を完了できること
- 区の助成承認後に着工すること(承認前に着工、
または完了した工事については助成対象とならない)
墨田区の空き家解体助成制度の詳細③助成金の対象建築物・申請者
老朽危険家屋除却費等助成制度の助成を受けるためには、
助成金の対象となる建築物、申請者にも条件があり、
それぞれ以下の条件を満たす必要があります。
はじめに、助成対象となる建築物は以下の通りです。
- 住宅地区改良法施行規則第1条に規定する
不良度の評点が100点以上の不良住宅 - 区が委託した者によって現地調査され、
不良住宅として判定された老朽建物等
また助成金を申請できる方は以下の通りです。
- 個人または中小企業(宅建業者を除く)
- 個人の場合は住民税、法人の場合は
法人住民税を滞納していないこと - 除却対象建築物の所有者(共同所有している場合は、
すべての共有者によって合意された代表者)であること
墨田区の空き家解体助成金を受け取る流れ
以上の条件を満たすことで初めて、墨田区の助成金制度を使うことが可能です。
しかし助成金制度の概要を理解していても、
空き家解体助成金制度はいつ受け取ることができるのか、どうやって受け取るのを知らなければ、助成金制度を利用する意味がありません。
ここでは老朽危険家屋除却費等助成制度を受け取る流れを簡潔に紹介していきます。
またこちらの詳細に関しては墨田区ホームページにある案内パンフレットで確認可能です。
空き家解体助成金を受け取る流れ①助成承認申請
申請者が助成金の承認申請を行い、申請を受けた区は申請対象建築物が不良住宅にあたるかどうかの判定を行います。
判定は区が委託した者による現地調査によって行われ、申請の条件を満たしていると判断されれば、承認可否決定通知が申請者に送られます。
申請する際には以下の提出書類が必要です。
- 除却費助成承認申請書
- 除却工事に関する見積書(写しでも可)
- 物件案内図及び外観写真
- 建物登記事項証明書等、所有者を特定できる書類
- 建物共有者全員の同意書(共同所有の場合)
- 住民税(法人の場合は法人住民税)の納税証明書、
または非課税証明書 - 無接道敷地に存する場合は、当該土地が
無接道敷地であることが確認できるもの
空き家解体助成金を受け取る流れ②除却工事
助成金制度の利用が承認された後は、申請者が実際に建物の除却を行います。
解体工事業者と契約締結、着工、代金支払いといった形で、除却工事を速やかに行いましょう。
空き家解体助成金を受け取る流れ③助成金交付申請
工事が終われば、助成金交付の申請を行ないます。
工事の完了報告を墨田区に行ない、その後区が現地確認、交付可否決定をします。
この際区への提出書類として、以下の書類が必要です。
- 除却工事完了報告書兼助成金交付申請書
- 工事契約書の写し
- 工事契約に係る領収書
- 除却後の跡地写真(工事着工前のものと同位置から、
工事完了後に撮影したもの)
空き家解体助成金を受け取る流れ④助成金請求
助成金の交付が可決された場合、申請者は助成金請求兼口座振替依頼をします。
この依頼が受領されれば、指定の口座に助成金が振り込まれます。
助成金の請求・口座振替依頼にあたっては、除却費助成金請求書兼口座振替等依頼書の提出が必要です。
空き家解体に関するよくあるご質問
最後に、東京空き家相談協会がお客様よりよくいただくお問い合わせをご紹介します。
墨田区の空き家解体助成金について疑問点がある方はまずはこちらを確認しましょう!
空き家解体に関するご質問①家に荷物があっても相談できる?
相談できます。
当協会は残置物撤去(私財の片付け)と解体工事をまとめて対応できる専門業者とネットワークがあり、ご案内可能です。
片付けと解体を個別に業者へ依頼するよりも、割安で対応できるケースがありますのでお任せください。
しかし、重要なポイントとして、解体費用は安ければいいというものではありません。中には許認可を受けていない悪徳業者がおり、安すぎる解体費用を提示され、結果、トラブルにつながったり、追加費用がどんどんかかり、最終的に高額な費用を請求されることもあるのです。
空き家解体に関するご質問②解体工事にかかる期間はどれくらい?
解体する建物の規模や敷地面積、周辺の道路状況によっても左右されます。
無料の現地調査+お見積り時にそのあたりもプロがチェックします。
一般的な住宅で周辺道路に充分なスペースがある場合は1週間から10日程度です。
天候によっても変わりますので、余裕をもってご相談いただけると幸いです。まずは、どのくらいの規模感や費用感で解体工事を進められるのかお試しで確認したい方も、当協会へご連絡ください。