両親が亡くなってしまった場合、たいていの場合その子供が財産を相続しますが、
実家などを兄弟で相続する場合は注意が必要です。
兄弟相続は相続までが難しく、両親が暮らしていた実家が空き家になってしまうこともあります。
本コラムのポイントはこちらです!
- 兄弟相続が難しい理由
- 実家を空き家にしないための相続方法
空き家を兄弟で相続するのは難しい!
実家の相続はきょうだいの相続において最も悩ましいポイントです。
相続人となる兄弟姉妹はたいてい同年代であることが多く、
核家族化が進んでいることもあり、皆それぞれ他に生活拠点をもっていることが多くなっています。
そのため実家を相続したとしても、自己利用する予定がないなど選択肢が狭まります。
さらに、実家が地方や遠方にある場合、売却や活用もうまくいかず、空き家になったまま放置するケースがほとんどです。
空き家は放置されると、老朽化などによる倒壊の危険性や、害虫・害獣の発生により、
周辺地域の資産価値を低下させるといった悪影響を及ぼします。
このような事態を防ぐために、実家の相続を兄弟で行う場合は、通常通りの相続とは違った工夫をすることが必要です。
遺産分割で実際にあったトラブル
以下は、ベンナビ相続(クリックで移動)で実施されたアンケートにて寄せられた「遺産分割で実際にあったトラブル」です。
兄弟との相続トラブルで自分が今住んでいる家を個人で相続しようとしたら共有財産にしたいと言われた。
また、預貯金が家以上の額があるのでその分で相殺する旨を伝えたが納得してもらえなかった。(50代男性)
叔父が亡くなった際に、内縁の妻と自分達姉妹に相続の権利があったが、叔父の兄弟も遺産分与を主張してきて裁判になった(30代女性)
父が亡くなった際に、妹と遺産分割について揉めた。
妹は認知症であった父の面倒も見ていなかったのに、遺産だけを欲しがり、結局遺産を受け取った。(40代男性)
親の介護をしていなかった兄が、自分だけ多く相続できないことを主張して揉めた。(60代男性)
引きこもりで働いたことがない弟が、親が亡くなった際にお金は全部自分のものだと言い張って、結局諦めた。(40代女性)
祖母が貸していた家屋を、借りていた親戚が自分たちのものだと主張して裁判になった。(40代男性)
叔父が亡くなった際に、内縁の妻と自分たちしまいに相続権があったが、叔父の兄弟も相続権があることを主張してきて裁判になった。(30代女性)
親の遺産である家を売却したが、兄弟のうちの一人に売却したお金を独占されてしまっている。(40代女性)
土地の相続人が妻である自分になっているが、旦那の姉からそれはおかしいと言われて今でも争っている(40代女性)
関わりが薄かった兄弟であっても、最後にトラブルが起きたまま縁が切れてしまうのはなんとも悲しいですよね。
それでは、特におすすめな兄弟による相続不動産の売却方法をご紹介します。
空き家の兄弟相続には単独登記型の換価分割がおすすめ
空き家を相続する時は活用方法や処分方法を相続人間で話し合うことが大切ですが、
既に異なる生活拠点がある兄弟は空き家の相続に消極的になりがちです。
また両親が遺言書などで兄弟の持ち分割合を定めていない場合は、
遺産分割協議によって空き家を等しく分ける必要があります。
また遺産分割協議の際に兄弟間で揉めてしまうことも珍しくありません。
このような相続の課題を円滑に解決するため、
兄弟相続においておすすめなのが単独登記型の換価分割です。
換価分割とは?
換価分割とは、不動産などの金銭以外の遺産を売却し、現金化したうえで分け合う遺産分割方法の1つです。
物理的に分割が困難な不動産を分割するのに有効です。
売却する不動産は、一度相続人名義にする相続登記を行い、そのあとに売却手続きを行います。
この際の相続方法は単独登記型と共有登記型がありますので、下記で解説していきます。
単独登記型と共有登記型の違い
不動産の売却手続きには、所有者全員の同意と立ち合いが必要になります。
兄弟が相続人ならば、売却や立ち合いの際に毎度スケジュール調整をしなければならず、面倒です。
単独登記型の換価分割では兄弟1人だけが相続登記をしたうえで、不動産の売却、現金化を行うので、
上記のようなスケジュール調整をしなくてもよくなります。
一方で、共有登記型の換価分割では遺産分割時に対象の不動産を複数の相続人で共有取得し、
共有持分のまま売却する方法です。
共有持分は購入したところで不動産全てを得られるわけではないため、普通の不動産に比べて売却が難しく、
現金化までの時間がかかってしまうことが多いです。
以上の理由から、兄弟相続では単独登記型の換価分割が有効になるのです。
兄弟での実家売却は10の方法がある!
実は、今回ご紹介した単独登記型の換価分割以外にも相続前・相続後でさまざまな方法があります。
合計10の方法をご紹介しているので、併せてご一読ください!
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相続トラブルを避けたい方はこちら
空き家の兄弟相続は財産を公平に分けることが難しく、ハードルの高いものとなっています。
しかし相続した実家であれば、譲渡所得税の特例が使える場合もあるので、
まずは単独登記型の換価分割を検討してみましょう。
その際にお悩みやご相談がある方は東京空き家相談協会にお問い合わせください。
当協会には税理士や司法書士、弁護士といった相続に関する専門家が所属しております。
また換価分割などのために空き家を売却する時には、提携している優良業者を無料でご案内し、
より多くの売却額を得られるようサポートいたします!
まずはこちらから相談予約お待ちしております!