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【特集】ムダすぎる出費スペシャル~保険編~

更新日:2025年5月14日

この記事は5分で読めます
  • 「そもそも誰も住んでいないのに、空き家をわざわざ火災保険に入れる意味あるのか?」
  • 「空き家って火災保険に入れるのか?」

火災保険に入った方がいいのか否か。

空き家所有者であれば頭を過り、迷っている方もいるかと思います。

誰も住んでいないのに保険料を払って火災保険に入るのは実際のところムダなのでしょうか。

直近の空き家火災事件

全国各地で増加の一途を辿る空き家。

一見、単に放置されている資産にすぎないと思われがちですが、実は多岐にわたるリスクに晒されています。

とりわけ恐ろしいのが火災の原因になるリスクと言っても過言ではありません。

福井県越前市の空き家火災事件

人が住んでおらず、火の気もないはずの空き家で出火した事例のひとつに、福井県越前市での火災事件などがあります。

2024年11月18日、越前市の空き家で起こった火災ですが、原因は太陽光と鏡と見られていると報道がされました。
収れん火災とは
このような火災を収れん火災といい、太陽の光が鏡などで反射や屈折することにより1点に集中し、そこに燃えやすいものがあると火災になるものです。

虫眼鏡で光を集めて紙が燃えるのと同じことが、恐ろしいことに空き家でも起きたということです。

岩手県住田町の空き家火災事件

その少し前の同月15日、岩手県住田町で起きた火災においては火元の木造二階建て住宅が全焼し、延焼して隣接の住宅が少なくとも2棟焼けたという報道がありました。
 
幸い、この火事によるケガ人はいないということでしたが、火元の住宅は所有者はいるものの普段は空き家状態だったといいます。

いずれの出火事件も、空き家放置のリスクを物語っています。

自宅から出た火が隣近所にまで燃え移り、自分たちのダメージだけでは済まなくなるという意味では火災はもっとも怖いとも言えるでしょう。

火災保険未加入のさまざまなリスク

  • 高齢化が進み、過疎化傾向にある地方部
  • 一方で人口が集中し、新築住宅の建設が進み古い家が空き家になる都市部

地域により空き家の分布は違いを見せるものの、火災保険未加入の空き家に起こり得るリスクには次のようなものがあります。

漏電による火災リスク

築年数が経ち、古い空き家ほどこのリスクは高まります。

冒頭で空き家の火災事件について触れましたが、出火原因のひとつに挙げられるのが漏電です。

  • 家屋が古くなっているほど配線機器の老朽化や経年劣化による漏電火災が起こりやすくなります。
  • 室内にネズミなどの動物が入り込んだり棲みついたりすることで電気配線をかじられ、そこから火災が発生する場合もあります。

放火犯の標的になりやすくなる

普段住人がおらず、人の出入りがない空き家は放火の標的になりやすくなります。

放火のされやすさを助長する要素
  1. 敷地内の伸び放題の雑草などで視界が悪い
  2. 侵入が外から気づかれにくい
  3. 住居周りに新聞紙やチラシなどの紙ゴミや木くずといった燃えやすいものが散乱している

ひとたび放火されて空き家が燃えたとなれば、家の所有者が後片付けをする必要があります。

悪天候被害を受けることも

誰も住まなくなった空き家は、定期メンテナンスがないことにより急激に老朽化が進みます。

とりわけ、築年数の古い家は地震や台風などの自然災害で屋根や外壁が崩れ落ちたり、浸水するリスクも出てきます。

自然災害で家屋の一部が飛散・落下することにより近隣や人にもケガを負わせるなど、被害が被害を呼ぶ羽目になることも珍しくありません。

火災後について回る費用

そして、費用。

放火犯の標的になるリスク解説でも触れたように、持っている空き家で火事が起きた場合、焼け残った家の片づけ費用(解体費用)がかかります。

費用のほどは家の規模や構造によって変わりますが、多くの場合、数百万~場合によっては千万単位になることも珍しくありません。

つくづく恐ろしいダメージです。

隣近所に火が回ったときの賠償責任

あとあとついて回ってくる問題は火災の規模次第では自分たちだけでは済まなくなります。

自分の持つ空き家が火災にあり、隣近所の家に火が回った場合、あなた自身に賠償責任が発生します。

空き家を管理する義務

考えただけでゾッとしますが、法律上、空き家の持ち主には建物を適切に管理する義務が課されています。

よって、家屋の倒壊や火災の発生で隣接の家や通行者に被害が出ればその賠償責任が発生します。

こうした空き家の所有にともなって起こり得るさまざまなリスクに備えるため欠かせないのが、火災保険ということです。

空き家が対象の火災保険かチェック

しかし火災保険とはいっても、空き家が対象になっている火災保険に入っていなければたとえ保険料を払っていてもいざというときに保険金を受け取れません。

いま火災保険に入っている場合は空き家が対象になっているか、保険会社に確認しましょう。

空き家で火災保険に入るときの注意点

空き家は通常の住宅とは条件が違うため、火災保険に入るときは以下の点に注意しましょう。

相続した空き家で保険継続ができないことがある

親が住んでいた持ち家を空き家として相続した場合、家が空き家になったことを保険会社に伝えましょう。

住宅用として入っていた火災保険を継続できない場合があるためです。

必ず保険会社に確認しよう

もし家が空き家になったらその旨を必ず保険会社に伝え、火災保険が継続できるか確認をしましょう。

空き家になったことを保険会社に知らせず火災保険を継続していると、万一のときに補償が受けられなくなる可能性もあります。

火災保険には告知義務・通知義務があるため
これは、保険料に影響する項目に変更などがあったとき、契約者は保険会社に知らせなければいけないというものです。

空き家になったのを保険会社に伝えないと…

このため、空き家になったことを保険会社に伝えていなかった場合、告知義務・通知義務違反になる場合があるので念頭に置いておきましょう。

住宅→空き家になった場合用途変更がされたと判断されるおそれがあります。

たとえ保険料をきちんと払っていても、告知義務・通知義務違反になると補償金が支払われません。

状態次第では保険に入れないこともある

空き家が対象になる火災保険を取り扱っている保険会社は大手でも少なく、火災保険に入るためには自分で空き家の維持管理をする必要があります。

誰も住んでいない空き家でも一般物件として火災保険に入れる可能性はありますが、管理がされていない廃屋などはやはり加入を断られる可能性が高まります。
 
保険料や、空き家がどのぐらいの状態なら火災保険に入れるのかは保険会社によって違います。

まとめ

空き家にこそ必要な火災保険です。

数ある保険や関連サイトのなか、地震保険・火災保険が一緒に入れないと書かれているサイトも見受けられます。

しかしながら「自分の空き家の場合、果たして実際のところどうなのか?」は家屋の状態などにもよるため、まずは現地調査してみましょう。

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この記事を書いた人

一般社団法人東京空き家相談協会 小峰千波

一般社団法人東京空き家相談協会

小峰千波

当協会の「空き家ジャーナル」は各専門家が監修しております。学生時代からまちづくりに関心があり、地元をはじめとした地域活性化活動や環境経営に携わっていた。 故郷の過疎化を感じ、人が生きやすく集いやすい環境づくりがしたいと感じ、 現在は一般社団法人東京空き家相談協会の相談員として、ご相談者様に寄り添ったサポート活動をしている。 自然と動物が好きです。