空き家ジャーナル


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木造住宅は地震に強い?メリット・デメリット・鉄骨造との違いを解説

更新日:2024年2月1日

日本は世界有数の木造住宅大国です。

 

国土交通省の出した統計では、令和4年度に着工した日本の低層住宅のうち約87%が木造という結果が出ています。

 

他方、日本の住宅の中には鉄骨造の住宅もあり、特にアパートやマンションでは、鉄骨造のものが多く存在します。

 

今回の記事では木造と鉄骨造の違いや木造住宅で暮らすうえでの注意点などを紹介していきます。

 

木造住宅はどんな家?

 

木造住宅は土台や柱、壁などの構造体に木材が用いられている住宅です。

 

古来より日本の住宅は木造となっており、木造住宅は多くの日本人に親しまれています。

木造住宅に用いられる木材には癒し効果などがあり、あたたかみのある家を建てることができます。

 

鉄骨造住宅はどんな家?

 

鉄骨造住宅は建物の構造体を鉄骨によって建設する住宅です。

 

木造住宅に比べて耐用年数が長く頑丈という特徴があります。

 

そのため、吹き抜けや大きな窓、広いリビングなど、住宅設計の自由度が高いという利点もあります。

 

鉄骨造は戸建て住宅以外にもアパートなどで用いられており、重量鉄骨という、厚さ6mm以上の鋼材を用いればマンションやデパートも建設できます。

 

木造は地震に弱い!?

 

鉄骨造の方が頑丈というお話をしましたが、木造住宅が地震に弱いというわけでは決してありません。

 

現在の住宅は基本的に新耐震基準(耐震等級1)で作られており、

この基準であれば震度5程度の地震までなら基本的に家屋が損傷しないようになっています。

 

ハウスメーカーなどに頼んで耐震等級2以上の住宅を作れば、震度6~7の地震が来てもほとんど損傷はしないと言われています。

したがって木造住宅であっても自信に耐えることは十分に可能です。

 

 

木造住宅のメリット・デメリット

 

長い年月、日本人の生活を支えてきた木造住宅。

 

そんな木造住宅にはメリットとして、次の点があります。

①鉄骨造より建築費用が安い

基本的に木造住宅の工事費はコストが抑えられます。
しかし、木材の種類によってもコストは上下するので、予算に合った木材を選びましょう。

 

②快適に過ごしやすい

木材は断熱性が高く、外気温が室内に入るのを防ぐ性質があるため、オールシーズン快適に過ごすことができます。

また空気中の水分を吸い込み、湿度の調整もしてくれるため、部屋の湿度を一定に保つことにも長けています。

 

一方木造住宅にはデメリットも存在します。

 

それは次の2点です。

①シロアリ被害に遭いやすい

シロアリは木材を食料とする害虫です。
シロアリに家の木材を狙われてしまうと劣化が早まってしまうため、定期的な害虫対策を忘れずに行いましょう。

 

②鉄骨住宅よりも法定耐用年数が短い

鉄骨造住宅の法定耐用年数は27年に対し、木造の場合は22年。

木造の方が若干短いため、寿命は早く来ますが、定期的なメンテナンスによってその寿命を延ばすことが可能です。

 

 

木造住宅で暮らす際の注意点

 

それでは実際に木造住宅で生活する際、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

 

木造住宅では、木材の状態をいかに良いままに保つか、という点がポイントになります。
木材の状態を良好に保つために、次の2点に注意してみてください。

①通気性や日当たりを考えて家を建設

調湿性に優れた木材といえど、あまりに通気性や日当たりが良くない家ではカビや腐食が発生します。

通気性をよくするために窓を多めに付ける、日当たりをよくするために南側に窓を作るといったような工夫をすると良いでしょう。

 

②定期的なメンテナンスを行う

外壁、屋根、床などの構造体のメンテナンスやシロアリなどの害虫駆除を定期的に行い、木材の寿命を延ばしましょう。

木材の寿命を延ばし、良い状態をキープすれば、仮に住宅を売ることになっても良い値段で買い取ってもらえます。

 

 

適切な管理を心がけましょう

 

木材住宅はこまめな管理を怠らなければ、住むうえで非常に快適な住宅です。
しかし、もし住まなくなった場合は防犯・防災面の影響も考えた適切な管理が不可欠です。

例えば空き家になった場合、建物内外の適切な管理をしていない空き家は不動産としての資産価値も落ちてしまいます。
”手放したい、そのためには売りたい!”と考え始めた時に、しっかり管理をしていた場合に比べて不動産としての資産価値も低くなっていることでしょう。


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