空き家ジャーナル


'}}

空き家対策特別措置法とは 解体など、自治体対応後押し

更新日:2024年3月15日

放置された空き家は経年劣化による倒壊リスクや火災リスクといった点で大変危険であり、すぐに改修や解体に取り組まなければなりません。

 

今回は行政による放置された空き家の改善措置を可能にした、空き家対策特別措置法に関して紹介します。

 

 

空き家対策特別措置法とは

 

空き家対策特別措置法は2015年に施行された法律で、管理が著しくされていない空き家に対して、自治体から改善措置や改善命令、場合によっては代執行を行えるようにした法律です(正式名称:空家等対策の推進に関する特別措置法、他のメディアでは「空き家法」などと記載している場合もあります)。

 

2023年12月、同法に大きな改正点が加わったため、話題を集めました。

 

もしかしたらこれを読んでいる方にもすでに空き家対策特別措置法をご存じな方もいるかもしれません。

 

空き家対策特別措置法の流れですが、まずは近隣住民の要望や自治体判断によって「著しく放置された空き家」を「管理不全空き家」や「特定空き家」と指定します。

 

自治体はこのような空き家所有者に対し、改善措置の勧告や命令を出し、これに従わない場合には行政代執行を行います。

 

行政代執行では空き家の改善措置が行政によって強制的に実施され、その際にかかった工事費用や解体費用は空き家所有者に請求されることになります。

 

 

実際の代執行事例

解体工事
空き家の解体工事イメージ写真

 

実際に代執行による解体費用などはどれくらい請求されるのでしょうか?
ここでは過去に行われた行政代執行事例とそれにかかった費用を紹介します。

空き家所在地 代執行の内容 費用
北海道室蘭市 戸建ての解体 800万円
東京都葛飾区 戸建ての解体 180万円
東京都品川区 ごみ撤去 200万円
神奈川県横須賀市 戸建ての解体 150万円
長野県高森町 戸建ての一部解体 30万円
奈良県桜井市 戸建ての解体 250万円
兵庫県明石市 戸建ての解体 100万円
大分県別府市 アパートの解体 510万円

 

ここで紹介した解体費用、意外と高いな・・・と思う方が多いのではないでしょうか。その感覚は正しく、行政代執行による解体は通常より割高になるケースがほとんどです。

 

自治体は安い解体業者を選ぶことをせずに、解体までの早さなどを優先して解体業者選びを行います。

そのため解体費用が高めになるケースが多くなります。

 

 

所有者が空き家をそのままにする理由

 

日本経済新聞社が紹介していた統計によると、国土交通省の2019年の調査では、空き家所有者が空き家をそのままにして置く理由は次のようになっています。

空き家をそのままにする理由
空き家をそのままにする理由(2019年国土交通省のデータをもとに作成)

 

この結果を見ると、空き家の解体費用負担や、解体後更地にしたときの不安が空き家活用の妨げになっていることがわかります。

 

しかし先述の空き家対策特別措置法では改正点の1つとして、市区町村が定めた「空き家等活用促進区域」内の規制緩和がされており、本来難しい、狭い道に面した空き家の建て替えなどが容易になりました。

 

また各自治体で空き家の解体費用助成が活発に行われるようになっており、空き家解体・活用にかかる負担は確実に減りつつあります。

 

空き家の解体にお金がかかるからと放置を続けていると、行政代執行によって余計な費用を負担する可能性もあるでしょう。

そんなことになっては本末転倒ですので、空き家の解体・活用を今のうちから検討することをおすすめします。

 

 

空き家をお持ちの方へ

 

空き家を解体したいけど解体費用が高すぎて放置している。

 

活用したいけど活用方法がわからない。

 

そんな方は東京空き家相談協会にご相談ください。

当協会では空き家の売却・活用・管理・解体のご相談を伺っており、ご相談内容に合わせて提携している優良業者を無料でご案内いたします。

 

業者に直接依頼する場合と異なり、1度の窓口相談で多くの解決策が分かり、かつ厳選した優良業者と出会えるため、相談者様の負担が非常に少なくなっています!

 

まずはこちらからご連絡ください☟

お問合せフォームはこちら

 

または以下からご相談ください!

電話番号➡ 03-6258-0496

メール➡ message@tokyo-akiya.info

 

何から話せばいいか分からない方でも大歓迎!

この記事を書いた人

'}}

一般社団法人東京空き家相談協会

空き家ジャーナル編集部

東京空き家相談協会は、相続・空き家に関する総合窓口です。「空き家ジャーナル」では、相続や空き家の有益な情報や、当協会の活動について更新しています!