今や全国共通となりつつある空き家問題。
少子高齢化などが原因で空き家の増加が顕著になっている昨今、空き家所有者に対する支援を行うなど、各自治体も活発な動きを見せるようになりました。
その中で、埼玉県鶴ヶ島市は空き家に関する面白い活動を行い、空き家に対する注意喚起を行いました。
今回はNHKでも取り上げられた鶴ヶ島市の空き家対策を紹介していきます。
鶴ヶ島市が高校生に空き家授業
鶴ヶ島市が行った空き家対策は高校生に対する空き家授業です。
この授業は12月5日、埼玉県の鶴ヶ島清風高校の1年生を対象に行われ、200人余りの生徒が参加しました。
生徒たちはクイズ形式で市内にある空き家についての知識を学び、空き家を活用していくには建物の場所や構造などを把握して情報発信し、
移住や店舗として活用を検討している人たちと結びつけていくことがポイントになるということを学びました。
また19日にはフィールドワークを行い、鶴ヶ島市の空き家の現状について学びました。
生徒はグループに分かれて、専用地図アプリが入ったタブレット端末を用い、街にどれだけ空き家があるかを調査しました。
この授業には地元の銀行が協力しており、銀行員からアドバイスを受けながら、
生徒たちは表札がはずれていたり、インターホンの電源が入っていなかったりと、空き家の可能性がある物件を撮影していました。
年明けにはこのフィールドワークの調査結果をもとに成果を提言としてとりまとめ、発表会も開かれるそうです。
鶴ヶ島市の空き家事情
総務省統計局によると、市内にある住宅のうち約11%、数にすると3800戸もの住宅が空き家になっているようです。
地域における人口減少や社会的ニーズの変化等が主たる原因だと考えられており、
今後も少子高齢社会が進展するため、空き家問題が増加していくことが見込まれています。
また市に対する空き家相談件数は令和元年に56件、2年に52件、3年に47件と、
毎年平均50件ほどの相談があるとのことです。
高校生にとって空き家は「他人事」ではない
”高校生が空き家の問題を考えるなんて早すぎる”
そう考える方もいるかもしれませんが、早すぎることはありません。
空き家の活用方法や税金の仕組みは空き家を相続してから知るのでは遅いです。
空き家に対して興味を持ってもらい、今後も空き家について知る取り組みをしてもらう、という目的として、高校生に対する授業はとても効果的でしょう。
参加者の生徒も取材に対し、
「新しく見えても実は空き家というところもあると聞いたので、どうしたらよいか考えてみたいです」
「空き家は身近にもあるので、防犯などの面でも放置されないようにしなければいけないと思いました」
というコメントを残しています。
また所有者ではなく、周辺住民として空き家とかかわりを持つケースも考えられます。
自宅近くに放置空き家がある場合、放置空き家が引き起こす問題を予め知っておくことで、空き家に対する危機感を高めることができるはずです。
終わりに
高校生にとって空き家が他人事でないように、
あなたにとっても空き家は他人事ではありません。
特に実家がある方は今のうちに空き家に関する知識を深めておくと良いでしょう。
東京空き家相談協会では空き家の相続、管理、売却、活用など、空き家に関するあらゆるご相談に対応でき、担当相談員が適切な解決策をご提案いたします。
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