実家を相続したけれども、遠方にあるから手入れができない。
空き家を持っているけれど、立地的に売れないから放置している。
こんなお悩みを抱える方は多いかと思いますが、果たして空き家は放置してしまっても大丈夫なのでしょうか?
今回は空き家の手入れについてお話しします。
空き家の手入れは必要か?
断言させていただきますが、空き家の手入れは絶対にすべきです。
手入れをしないと汚いからといった、単純な理由ではありません。
手入れを怠っていると、ただ空き家の状態が悪くなるだけにとどまらず、法的措置によって100万円以上の損失を被る可能性もあります。
今回は被る可能性のある損失についても解説していきます。
空き家を手入れすべき理由①経年劣化の防止
空き家を放置したままにしておくと、空き家内に湿気がこもります。
過度の湿気は家具や建材にダメージを与える原因になり、経年劣化を早めます。
また、空き家の手入れを怠っており、雨漏りなどに気づかず放置していると、建材の腐敗が起こり、さらなる劣化を招きます。
経年劣化が進むと建物の資産価値が下がるだけでなく、災害による倒壊の危険性も増します。
近隣の住民にとっても倒壊しそうなほど劣化した空き家は危険なので、彼らのためにも空き家の手入れは行いましょう。
空き家を手入れすべき理由②空き家への不法侵入防止
しばらく人が訪れた形跡のない空き家は不法侵入をされやすくなります。
空き家に住み着かれてごみを放置されたり、外部から勝手にごみを投棄されると、害虫が発生する可能性も高まります。
ごみを捨てられるくらいならまだましなもので、犯罪現場にされたり、違法な物品の受け渡し場所にされると、空き家の所有者も管理責任を問われかねません。
直近、空き家ジャーナルでも大阪府富田林市の空き家への不法投棄による隣人トラブルについてご紹介しましたね。
自分の敷地なのに、隣人にごみを投げ続けられるなんて…。
また、以前、放置空き家が、勝手に大麻栽培の温床にされているニュースもありました。
近隣の治安も悪くなり、迷惑極まりないので、空き家の手入れは怠ってはいけません。
空き家を手入れすべき理由③法的措置を受けるリスクがあるから
2023年12月に改正された空き家対策特別措置法では、「管理が著しくされていない」と判断された空き家を「管理不全空き家」または「特定空き家」に指定でき、
これらに指定された空き家は固定資産税の住宅用地特例を受けられなくなりました。
これにより固定資産税額が実質6倍になります。
更に行政からの改善措置命令を無視していると行政代執行が行われ、空き家を強制的に解体されます。
「解体してくれるならいいじゃないか」と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
行政代執行の解体費用はすべて空き家所有者に請求され、支払えない場合は財産を差し押さえられてしまいます。
最近更新した空き家ジャーナルでもご紹介しているので、ぜひご一読ください。
空き家をきちんと管理して無駄な支出をしないように努めましょう!
実際に当協会にも、空き家になってから10年以上経過している実家が、自治体から「特定空き家」「管理不全空き家」として指導を受けたことがきっかけでご相談くださる方もいらっしゃいます。
相続の有無や売却の意思、希望売却価格等くわしくヒアリングし、空き家1軒1軒に合った解決策のご提案をしております。
不動産会社に売却を断られた空き家でも、当協会にて空き家に強い仲介会社や不動産買取会社にご案内させていただいたことによって希望価格で売却できた実績がございますので、もし空き家の売買をご検討中の方はお気軽にお声がけください。
空き家の手入れの理想的な頻度
頻繁に清掃をしておけば毎回の手入れの負担が減る、ということを考えると、1か月に1回の手入れが理想的でしょう。
手入れをする際の注意点としては以下のことを心がけましょう!
・換気を徹底して、湿気を逃がす
・害虫・害獣対策をする
・ほこりやちりの掃除をする
・劣化がないか各設備を確認する
もしも空き家の手入れをする余裕がない方は業者によるハウスクリーニングを使うことをお勧めします!
さいごに
空き家の手入れに時間を割くことができない方は東京空き家相談協会にご相談ください。
当協会では空き家の状態に不安がある方に向けて、無料で現地調査をしておりますのでお気軽にご連絡ください。
また、当協会では月5,000円~で専門スタッフによる空き家の管理代行サービスも承っておりますので、ぜひご連絡ください!
また、その後の空き家売却などを考えている場合には、厳選した不動産業者にもご案内しています!
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