日本国内では年々空き家が増加しており、大きな社会問題になっています。
空き家・空き家率の推移
総務省統計局では、平成30年時点での空き家数及び空き家率の推移を発表しています。
この空き家率は1958年が2％だったことに対し、平成30年では13.6％と、年々増加傾向にあることがわかります。
なんと10軒中1件が空き家という計算です。戸数は849万戸と、多くの住宅が誰も住まないまま放置されている状況なのです。
参照：空き家数及び空き家率の推移－全国（1958年～2018年）
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf
なぜ日本で空き家が増えているのか？
日本で空き家が増え続けている背景には、次のような理由が考えられます。
核家族化・都市部への人口集中
特に空き家が増えているのは、都心部ではなく地方です。近年は首都圏への人口集中と、核家族化により都道府県ごとの人口の偏りも問題になっています。
成人して首都圏に引っ越す人が多く、そのまま地方に残された家はやがて住む人がいなくなり、空き家になってしまうのです。
日本では新築物件を建てる人が多い
日本では新しく家族と住む家を考えると、新築物件を選ぶ人がとても多いです。
せっかく自分たちの家を持つのなら、理想の住宅を建てたいと、一から設計できる新築物件の人気が高いのです。
昔の日本は二世帯、三世帯同居が一般的で、そのまま親の家を引き継ぐことが一般的でした。しかし、核家族化の影響を受け、今では家族の一世代ごとに家を建てるスタイルが定着しています。
その結果、実家が空き家になったまま放置される現状が起きているのです。
立地の良い空き家は外国人が購入している
空き家は首都圏にも増えており、アクセスしやすい、築年数が少ないといった良物件も多くあります。
そのような中古物件は、都内に通勤できる家として外国人が購入しています。しかも価格は中古物件であれば、500万円程度で一軒家を購入できることもめずらしくありません。
今後日本では、少子化による空き家の増加が見込まれます。だからこそ、空き家問題と向き合い、日本に残されている中古物件を活用するための対策を考えることが必要なのです。
空き家を活用・解体で土地を有効活用しよう
空き家は住む人がいなくとも、別の形で活用する道がいろいろあります。老朽化した放置空き家は、解体したうえで新しい宅地として売却すれば、必要とする人が活用してくれるのです。
また、比較的築年数が少なく、管理を続けている空き家なら、賃貸として活用する道もあります。所有者の管理がむずかしければ、中古物件として売却することも可能なのです。
特に適切に管理されている空き家は、十分にニーズのある層がいます。特に活用を考えていなくとも、将来住む人々のために、ハウスクリーニングなどで老朽化を防ぐために管理を続けましょう。
まとめ
空き家問題の深刻化にともない、国では各自治体で空き家の解体などの費用を補助、助成する制度が登場しています。
また、空き家を解体せずとも管理代行を依頼して、遠方で暮らしながらもきれいな空き家を維持することも可能なのです。
東京空き家相談協会は、空き家の解体、管理代行、売却までトータルでご相談いただけます。
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