現在、全国的に増え続ける空き家の解体は所有者にとって高い費用がかかる工程であり、その費用の要因や計算方法について理解することが重要です。
空き家の解体費用が決まる要素
空き家の解体費用に影響を与える要因について詳しく説明します。
以下のポイントを含めることができます。
空き家の解体費用が決まる要素①解体の規模
解体する建物の大きさや構造は、費用に大きな影響を与えます。
一戸建ての家屋よりも、マンションやアパートの解体費用の方が高額になることが一般的です。
空き家の解体費用が決まる要素②建物の材料と年数
建物の材料や建設年数も費用に影響を与えます。アスベストや古い建材が含まれている場合、解体費用が上昇する可能性があります。
例 - アスベストを使用した建物の解体
アスベストを使用した建物を解体するには、ステップを踏む必要があります。
人体の影響を減らすため届け出や様々な対策をする必要があり、手間や時間を要します。
①解体業者による建物の事前調査・分析結果を発注者に書面報告
②「特定粉じん排出等作業実施届出書必要書類の提出
③近隣住民への告知
④足場の組み立て
⑤飛散防止剤をまく
⑥アスベストの除去、袋詰め
⑦周辺のアスベスト除去作業
空き家の解体費用が決まる要素③解体方法
解体方法も費用に影響します。爆破解体、機械解体、手作業解体など、異なる解体方法にはそれぞれ異なるコストがかかります。
例えば重機が必要になる場合、空き家の敷地外にある道路の使用許可・占有許可をとる必要も出てきます。
空き家の解体費用が決まる要素④廃棄物処理
解体後の廃棄物処理も考慮する必要があります。廃棄物の種類や処理方法によって費用が変動します。
解体業者より中間処理場へ運搬された廃棄物は、焼却加工を経て最終処分場で埋め立て等の処理が行なわれます。
次に、空き家の解体費用の計算方法を頭に入れ、
お持ちの家の大体の費用をイメージしていきましょう。
空き家の解体費用の計算方法
空き家の解体費用の計算方法をご紹介します。
坪単価 × 延べ床面積 = 解体費用の計算式で求めることができます。
最終的に建物自体の状況や環境によるのは前提条件のもと…以下が1坪の平均解体費用です。
・木造建て:40,000円~
・鉄骨造:60,000円~
・鉄筋コンクリート造:70,000円~
・浄化槽:50万円~
30坪の木造一戸建てなら、解体費用は4万×30坪で最低でも120万円という計算です。
ほかにも浄化槽があれば、1つあたり50万円程度の撤去費用がかかります。
木造一戸建ての120万円に、さらに浄化槽の撤去や、車両、人件費などが加算されます。
詳しくは過去の空き家ジャーナルでもご紹介しているので、ぜひご一読ください!
見積もりの取得
大体の費用感は前項でイメージができたかもしれません。
しかし、専門業者から複数の見積もりを取ることが重要です!
これにより、費用を比較し、最適な業者を選ぶことができます。
ちなみに東京空き家相談協会にご相談いただくと、相談者様自身がたくさんの業者に問合せする必要はありません。
当協会にて担当の相談員1名がつき、対面またはメール・お電話にてお持ちの実家や空き家に関するヒアリングをした後、スピーディに現地調査を行ないます。
ヒアリング内容や現地調査をもとに、当協会から複数の解体業者に一括見積りをし、最安値かつ適切な対応をする、信頼ある業者を厳選しておりますのでご安心ください。
相談者様自身がたくさんの業者とやり取りすることによって、鳴りやまない営業電話や資料送付に困ってしまったり、業者比較をするうえで見ておくべきポイントがわからない場合もございます。
そして、資産である「時間」も減っていきます。
当協会では、そのような資産を有効化するために、相談者様の意図や希望を汲み取りながら、まるごとお任せいただくよう努めております。
また、見積もり内容には費用詳細が書かれていますが、欠かさずすべてチェックしております。
見積もり費用の詳細
見積もりに含まれる費用の詳細を確認しましょう。解体作業、廃棄物処理、許可手続きなどの費用がしっかり含まれているか確認します。
これは、「これって何の費用なのだろう…?」というギモンがあるまま進行しないためです。
例 - 見積もり費用の詳細「整地費用」
例えば解体工事全体のうち約1割は「整地費用」が含まれており、空き家を解体した後の整備に係る費用です。
これいは解体後の土地の整備にかかっている費用であり、1平米あたり1,000円程度が相場です。
追加費用
予期せぬ追加費用に備えることも大切です。建物内の特定の物品の撤去や地盤の調査が必要な場合など、追加費用が発生する可能性があります。
前項の「費用詳細」も含めて、当協会では解体業者から追加費用が起こるかどうか、費用詳細に抜けがないかなどのチェックを、相談者様の負担がないように伴走してチェックしています。
そして、相談者様から業者へ問合せたいことがあれば、当協会が間をとりもち、確認作業を行ないます。
解体費用に関するよくある質問
ここからは、空き家の解体費用についてよくある質問と、その回答をします。
解体費用に関するよくある質問①解体すると税金負担が増えるってホント?
結論、解体をしていなかった時より固定資産税が6倍になります。
と、いいますのも、建物が建っている状態は「住宅用地」として特例を受け、固定資産税が1/6になります。
しかし解体をすることによって、特例がなくなり元に戻るイメージです。
今年は「特定空き家」に加えて、「管理不全空き家」も固定資産税の減税が解除されることになり、より空き家の除去・適切な管理を促進する必要性が高まりました。
詳しくは過去の空き家ジャーナルでもご紹介しているので、ぜひご一読ください!
解体費用に関するよくある質問②築年数が古いと安くなったりするの?
築年数と解体費用に相関性は低いです。
古家の解体費用は安いというイメージをお持ちの方も多くいらっしゃいますが、
建物自体の状況などによって見積もりが変わっていきます。
また、本コラムでもご紹介しているように、アスベストという吹付け材が製造中止された1989年以前に建てられた古家にはアスベストが使用されている可能性が高く、
築30年以上の家には「アスベスト撤去費用」が加算される可能性が高いのです。
解体費用に関するよくある質問③相続予定の不動産の解体費用は誰が支払いをするべき?
相続人が負担をします。
もし相続によって複数人所有する場合は、相続人同士で話し合い、誰がどれだけ解体費用を支払うのか話し合う必要があります。
まとめ
今回は、家の解体費用が決まる要素やチェックした方が良い点をご紹介しました。
しかし、解体には高い費用がかかりますし、実施に踏み込むにはなかなか覚悟のいるものかと思います。
東京空き家相談協会では、相談者様の意図や希望に沿って最安値かつ信頼できる解体業者を厳選し、ご紹介します。
「まず解体費用がどのくらいかかるか見てほしい」
「売却を検討中だが、更地にすれば高く売れると聞いた」
などなど、
お持ちの空き家・実家の解体をご検討されている際は、
幅広い分野でスピーディにご対応可能な私たちにお問合せください!