井戸というと、最近では「貞子」など怖いものが連想されがちですが、もともとは古くから「水の神様が宿っている」と言われ、信仰の対象でした。
今でこそ井戸はめったに見なくなってしまいましたが、未だ古い井戸を解体するという事例は存在するようです。
水の神様が宿る井戸は解体するときにお祓いなどは必要なのでしょうか?
今回は少しオカルトチックにも聞こえる井戸の「お祓い」と「息抜き」についてお話していきます。
井戸にはお祓い・息抜きが必要な理由は?
まず初めに、「お祓い」「息抜き」とは何なのでしょうか。
お祓いとは字面からも分かるように、解体前の井戸に対して行う供養のようなものです。
法律で井戸には「お祓いをしなければならない」という決まりはありません。
お祓いを行うかどうかは任意になるのですが、お祓いをしておくことを推奨します。
お祓いは特に信仰深い地域ではやることが推奨されており、
その地域の要望や信仰心の強い家族からの要望があった際はその意見を尊重した方が好ましいです。
また、お祓いをしていないと井戸の解体を断る業者や、仮に解体できたとしてもお祓いをしていないため、物件の購入などを検討してくれない不動産業者もいます。
よほどの事情がない限りお祓いはやっておくと良いでしょう。
息抜きとは井戸の底から外にパイプを通す行為です。
息抜きをやる理由には、「神様が井戸の外に出られるように」といった信仰めいたものもありますが、
「井戸から発生するガスを排出する」という井戸の解体作業を円滑に進めるため重要な目的もあります。
更に息抜きには「井戸を解体した後、真上に土地を立てないように」といった昔からの教訓も関係しています。
井戸は長い間水を通してきた部分なので、解体後にすぐ新しい建物を建ててしまうと地盤沈下が起こる可能性があるからです。
息抜きをすることで、土地を乾燥させて地盤を改良することができます。
単なる願掛けではないので、息抜きは必ずやるようにしておきましょう。
お祓い・息抜きはだれに頼めばよいのか
お祓いは解体する井戸の近くにある神社の神主やお寺の僧侶に依頼するのが一般的です。
「初穂良」「玉串料」「祈祷料」などを含めて約3万円程度かかります。
息抜きはお祓いと同じく神社やお寺にお願いすることもできますが、解体業者も行えます。
必ずしも解体前にやらなければならないわけではなく、解体工事中にも行えます。
井戸の息抜きは解体工事の一環でもあるので、
井戸の解体工事はもろもろの作業(お祓いを除く)すべて合わせて10万円前後かかると覚えておきましょう。
井戸解体の流れ
井戸解体の流れは次の通りです。
①お祓いを行う
お祓いは解体工事前に行います。近くの神社やお寺にお願いすれば大丈夫です。
②井戸に残った水やごみを処分
井戸の底に残った水やごみはこの段階で処分します。
解体工事でこれらの上から土をかぶせるわけにはいきません。
③息抜きを行う
竹・塩化ビニルなどのパイプを使って息抜きを行います。
井戸の息抜きはいつまで続けるのか、という決まりはありません。信仰心の深い人の意見を尊重し、適切なタイミングで抜きましょう。
④井戸に砂礫や砂、土を投入
井戸を埋めるために、様々な種類の砂や土を入れていきます。井戸を掘っていた部分には地層があるため、できるだけ地層に沿った物質を埋めていくのが理想です。
一般的には地下水の流れを妨げないよう、深い部分には砂や砂礫を埋め、雨水が入らないように地表部分には土などを埋めます。
⑤井戸の枠を撤去
地盤沈下などを防ぐため、井戸枠の撤去を行います。
さいごに
井戸のお祓い・息抜きは必ずやっておきましょう。
やらないと罰当たりだから、という理由だけでなく、解体作業や解体後の売却を目指すうえで重要な役割を担います。
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