空き家ジャーナル


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終活で決めておくべき家の処分方法とメリット5選

更新日:2024年2月26日

 

高齢者の方が自分の財産を整理したり、家族に贈与するために行う「終活」ですが、中には終活で家を処分してしまう方もいます。

 

終活で家を処分することは、将来的に自分の家を空き家化しない、という点では良いですが、自分の住んでいた家を失うことになるので、なかなか勇気のいることだと思います。

 

そこで今回は終活で家を処分するメリットを紹介します。

 

東京空き家相談協会は相続・空き家の相談窓口です。

 

  • 相続を考えているが何からはじめたらいいか分からない
  • 不動産の所有者が認知症になってしまった
  • 相続とセットで不動産の今後も考えたい
  • 相続してから何年間も家が空き家になっている

 

このような方はぜひご連絡ください!

 

 

終活で家を処分する方法

木でできた家の模型とマイホームの設計図

そもそも、家を処分するといってもどのように処分するのでしょうか。

不用品処分と違って粗大ゴミ置き場に置いておくわけにもいきません。

終活で家を処分する際には次の方法をとることが多いです。

 

終活で家を処分する方法①売却する

家を売却することで現金が資産として残り、税金や管理費がかからなくなるので、処分方法としては最も良い方法だと言えます。

売却で得たお金は老後の資金にすることもでき、余ったとしても相続の際に分配が容易です。

特別な事情がなければ売却をお勧めします。

 

終活で家を処分する方法②解体する

住んでいる家を解体して更地にするという処分方法もあります。

解体費用が掛かってしまい、解体前の家財道具整理なども面倒ですが、家族に不動産を残しつつ、自宅の空き家化を防ぐ方法としてはベストです。

土地は立地が良ければ活用方法が多彩なので、住んでいる地域に応じて土地を残すか売却するかを決めると良いでしょう。

ただ、家があるときに比べ固定資産税が高くなるので、その点は注意が必要です。

 

固定資産税が6倍になる仕組みは以下でご紹介しています。

 

終活で家を処分する方法③寄付する

家や土地は、自治体や個人、法人などに寄付もできる場合もあります。

相続を希望する親族がいない場合や老後資金に困っていない場合はお勧めです。

寄付をすると、家や土地を譲り受けた人は固定資産税などの税金を支払っていく必要があります。

そのため寄付はお互いの希望がマッチしなければ成立しにくいものです。

 

以下コラムでもいらない土地を国に寄付する「相続土地国庫帰属制度」を取り上げています。ぜひご一読ください!

 

 

終活で家を処分するメリット5選

三世代家族のイメージ画像

 

ここからは終活で家を処分するメリットを5つ紹介していきます。

家を処分するメリットは自分だけでなく家族にとってもあります。

しっかりと話し合って家を処分するかどうか決めると良いでしょう。

実家の今後空き家の処分についてお困りの方は当協会へご連絡ください。

 

 

終活で家を処分するメリット①節税できる

 

家を所有していると、毎年固定資産税を支払わなければいけません。

終活で家と土地を売却できれば固定資産税がなくなるため、大きな節税になるのです。

 

家の管理費を支払う必要もなくなるので、老後の支出を減らすこともできます。

 

家を売却する際にも税金がかかる場合があるものの、譲渡所得税の3000万円控除など、特例が利用できるはずなので、適切な方法で特例を用い、より多くのお金を手元に残しましょう。

 

終活で家を処分するメリット②家族が楽になる

 

家(実家)の相続というものは、実は非常に大変なものです。
築年数の古い空き家を相続することになるので、売却が通常より難しく、時間を経るごとに固定資産税と管理費用の支払いが増えていきます

 

特に立地が悪い不動産はこのような問題が発生しやすく、売却せずに残しておくと、後々放置されて近隣に迷惑をかける空き家になることもあります。

 

後々の問題も考えると、家は売却した方が良いかもしれません。

 

終活で家を処分するメリット③相続が楽になる

 

相続人が複数いる場合、被相続人んお財産は分配されて相続されますが、不動産そのものの分配はとても難易度が高いのです。

 

不動産を特定の相続人がすべて相続し、他の相続人に現金を支払う、不動産を売却して現金を分ける等、方法はあるのですが、複雑で相続人間でのトラブルも多くなります。

 

このような事態を避けるためにも、先に現金化しておくことは大事です。

 

終活で家を処分するメリット④老後資金を調達できる

 

家を売却すれば老後資金が手に入るため、老後の生活プランが立てやすくなります

 

資金が余った際には相続ではなく、生前贈与という形で家族に現金を贈与することができるので、家は現金化してしまった方が選択肢が広がります。

 

生前贈与では1年間で受け取った財産の合計額が110万円を超えると贈与税が発生します。

110万円のボーダーラインに気を付けながら、家族のために賢く財産を遺しましょう。

 

以下コラムでは生前贈与の注意点もご紹介しておりますので、必見です。

 

 

終活で家を処分するメリット⑤管理の煩雑さがなくなる

 

人は年を重ねるごとに体が動かしづらくなり、病気にかかりやすくなります。

これは家も同様です。

 

家も築年数が古くなると老朽化しやすくなり、設備も劣化がしやすくなります。

 

これ以外にもカビやシロアリといった問題が発生することもあり、年を取った際にこのような諸問題を解決するのは非常に骨が折れるでしょう。

 

家を売ってしまえば管理などの負担がなくなるので、より快適な老後生活を過ごすことができるでしょう。

 

 

終活で家の処分を検討する方へ

 

家の処分を検討する方は東京空き家相談協会にご相談ください。

 

当協会では主に空き家の売却・活用・管理・解体のご相談をお受けし、当協会と提携している優良な企業をご紹介しています。

また清掃業者や片付け業者のご紹介も可能なので、当協会への相談ひとつで家に関するあらゆる問題を解決することができます。

 

終活による家の処分・利活用をお考えの方は以下にご連絡ください!

 

 

以下は個人が終活時に行なったことランキングです!ご一読ください。

 

 

 

厚生労働省では「人生会議」を推奨

厚生労働省では、「人生会議」といい、以下の取り組みを推奨しています。

もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のこと(厚生労働省より引用)

 

普及・啓発のためにシンポジウムを開催されることもありますので、気になった方はぜひご覧ください。

 

クリックして厚生労働省「人生会議」詳細をみる

何から話せばいいか分からない方でも大歓迎!

この記事を書いた人

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一般社団法人東京空き家相談協会

小峰千波

当協会の「空き家ジャーナル」は各専門家が監修しております。学生時代からまちづくりに関心があり、地元をはじめとした地域活性化活動や環境経営に携わっていた。 故郷の過疎化を感じ、人が生きやすく集いやすい環境づくりがしたいと感じ、 現在は一般社団法人東京空き家相談協会の相談員として、ご相談者様に寄り添ったサポート活動をしている。 自然と動物が好きです。