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京都 愛宕神社の火災

土地勘のある愉快犯の犯行?連続放火事件「防火の神」も

更新日:2023年6月26日

皆さまは、近隣の民家で火事が発生したことはございますか?

私は幼少期、同じ地域の民家が全焼したことがありました。
火元は放置していたタバコが原因で、カーテンに燃え移り炎が拡がったと親に聞きました。

留守中の事件だったようでけが人も出なかったことは幸いですが、ひとつの過ちによって住居や保有している財産が消えていくことは恐ろしいことだと子どもながらに感じました。

それがもし、自分の過ちではなく放火を楽しむ愉快犯による火事だったら?

 

 

 

”防火の神様”として祀られている神社はご存じでしょうか。

京都府にある「愛宕(あたご)神社」は愛宕山の山頂付近にあり、ご祭神は「火之迦具土命(ひのかぐつちのみこと)」。防火・防災の神様なのです。

 

愛宕神社の歴史

1603年、慶長8年、江戸に幕府を設く徳川家康公の命により防火の神様として祀られました。
慶長15年、庚戊本社をはじめ、末社仁王門、坂下総門、別当所等将軍家の寄進により、建立されました。祭礼などには下附金を賜るほど、当時の幕府の尊崇は篤いものでした。
その後江戸大火災で全焼してしまいましたが、明治10年、9月に本殿、幣殿拝殿、社務所の再建がなりました。
大正12年9月1日、関東大震災に、昭和20年5月24日帝都大空襲により太郎坊神社を残し社殿は焼失しましたが、昭和33年9月、氏子中の寄付により、御本殿、幣殿、拝殿などが再建され、現在に至ります。

愛宕神社公式HPより引用

そんな長き歴史をもつ愛宕神社ですが、今月15日(木)午後8時頃、出火した炎によって、一夜にして本堂が全焼する火事が起こりました。

 

連続放火犯の可能性 周囲では5件もの不審火

火災のあった当時は雨が降っており、周囲に火の気はなかったとのこと。

愛宕神社 消火の様子

さらにその2日後である17日(日)、愛宕神社から南西に約1.7km離れた一宮神社でも通行人が炎が出ていることを見つけて通報。木製の塀が焼け焦げていたようです。

さらにその翌日の18日(月)には、近くのホームセンターにあった段ボール箱などが焼ける火事が発生。

19日(火)には空き家で火事が起こったようですが、実は同じ福知山市で5月24日に別の空き家で火事が起きていたようです。

つまり、この1か月の間に同市内で5件の不審火が続いていることになります。

 

21日(水)には民家の壁に燃え跡も

続いて6月21日(水)の午前10時には福知山市前田にある木造2階建ての民家にて「自宅裏に燃えた跡がある」と住人による通報がありました。

警察によると民家の裏側にある壁高さ約1m、幅約60cmの燃えた跡が見つかったとのことです。

住人が外出から戻ってきた際に燃えた跡に見つけ、不審な人物や物音については心当たりがないと話しています。

警察は一連の件について調べるとともに、連続放火事件の可能性も視野に捜査しています。

 

歴史的な建造物含めて、持ち主にとって思い出のある建造物が災害に見舞われてしまうことは非常に悲しいことです。

しかし、放火魔のように悪意や快楽のために歴史や思い出を踏みにじる行為は絶対に許せません。

犯人がいる場合、一刻も早く捕まってほしいと祈るばかりです。

 

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