「相続したけど、どうしたらいいのかわからない」
「売却価格が低すぎる」
そんな理由からお持ちの空き家をそのままにしてしまっている方も多いのではないでしょうか?
しかし空き家の放置は維持管理にかなりのコストがかかり、
放置を続けることによってさらなるリスクを招くこともあります。
今回は空き家放置によって発生する維持コストやリスクについて解説していきます。
空き家の維持費は35万円!?含み損のリスクも
空き家を維持するためにかかる費用は年間で約35万円と言われています。
「維持するだけ」でも非常に多くのお金がかかりますね・・・
しかもこの費用は空き家の規模や土地建物の価格によって更に高くなる可能性があります。
経年劣化などによって不動産価格が下がれば含み損も発生しやすくなりますので、使用する予定がない空き家は早めに売却することを強くお勧めします。
空き家にかかる維持費の内訳
ここからは空き家にかかる維持費の内訳を具体的に解説していきます。
空き家にかかる維持費は大きく分けて次の4種類が挙げられるでしょう。
- 固定資産税・都市計画税
- 水道・電気代
- 保険料
- その他管理費
それぞれの詳細については以下で解説していきます。
空き家にかかる維持費の内訳①固定資産税・都市計画税
固定資産税・都市計画税は所有する不動産の価格に応じて毎年課税される税金です。
毎年1月1日に課税金額が決定され、年4回にかけて支払いをする必要があります。
税率は基本的に固定資産税が1.4%、都市計画税が0.3%となっています。
したがって価格が1,000万円の不動産を所有している場合には税金が毎年17万円も発生することになってしまいます。
ただし、固定資産税に関しては「小規模住宅用地の特例」「一般住宅用地の特例」といった特例があります。
条件を満たせれば固定資産税を大きく減額できますので、積極的に活用していきましょう!
空き家にかかる維持費の内訳②水道・電気代
水道・電気代は全く使っていなくても、月々の基本使用料を支払わなければなりません。
基本使用料はそれぞれ1,100円程度かかります。
そのため1年間この金額を支払い続けると仮定すると、合計で約27,000円の支払いが必要となります。
空き家に水道や電気はいらないのではないか、とお思いかもしれませんが、そんなことはありません。
空き家の掃除・修繕・管理をするためには、水道・電気の利用が必須であるため、
空き家を所有し続けるのであれば水道・電気代の支払いは続くと考えるべきです。
ちなみに、同じく税金関連で「相続税」については以下コラムでご確認ください!
空き家にかかる維持費の内訳③保険料
空き家に限らず、住宅は常に地震による倒壊や火災のリスクを抱えています。
そのため、空き家の地震・火災保険の加入は不可欠です。
建物の広さ、築年数、保証の範囲によって費用は異なりますが、
保険料は年間で約4~8万円発生します。
空き家にかかる維持費の内訳④その他管理費
上記で触れた費用以外にも、空き家の維持・管理には、
- 庭木の剪定にかかる費用
- 地代(土地を第三者から借りている場合)
- 管理会社への委託料(空き家の管理を委託する場合)
- 空き家に行くための交通費(空き家が遠方にある場合)
がかかります。
お持ちの空き家にどれくらいの費用がかかるかは、あらかじめ把握しておきましょう。
不定期で発生する空き家の経費やリスク
空き家には定期的に発生する経費以外にも突発的に発生する経費やリスクがあります。
ここではそのような不定期に発生する経費やリスクについて説明していきます。
建物破損による修繕費
空き家が破損してしまった場合、修繕費用がかかります。
住まない空き家に修繕費用を支払う必要があるのか、疑問に思う方もいるかもしれませんが、空き家の修繕は必須です。
手入れされていない空き家は明らかに人が居住していないと見て分かれば不審者に不法侵入されたり、ゴミを不法投棄されることがあります。
また手入れを怠っていると、売却時に外観や室内の状態が良くない、といった理由で買い手がつかないことも。
空き家の安全や将来を考えて、修繕は必ず行いましょう。
修繕内容は窓ガラスの交換や屋根の修繕といった部分的なものから、本格的なリノベーションなど多岐に渡り、金額も大きく異なります。
当協会は無料でリノベーション業者への一括見積・ご案内~施行後までのサポートも承っておりますので、「最低限ここを直すとしたら」「賃貸利用するとしたら」など私たちにご意向をたくさんお話しください!
建物の経年劣化による不動産価格の低下
空き家は、経年劣化により不動産の売却価格が低くなるケースが多いです。
そのため、空き家を使わないのに長く所有していると売り時を逃してしまい、
気づいたら経年劣化で価格が下がり、納得のいく価格で売却できない・・・ということが起きるかもしれません。
使用する用途が決まっていない空き家はなるべく早く売却を検討しましょう。
空き家の増加による地域の価値が下落
- 使用用途が見つからない
- 納得のいく価格で売却できない
という理由により、地域に空き家が増えていくと、その地域そのものの価値が下がります。
不動産の価格は地域の利便性や快適さによってある程度目安が決まっており、
地域の価値が下がることで、お持ちの空き家の価格も減少する可能性が高いです。
特に地方に空き家をお持ちの方は早めに売却を進めた方が良いでしょう。
意味もなく維持すると「負動産」となる
ご紹介したように、空き家は意味もなく維持していると、多くの費用が発生します。
明確な使用用途を以て所有し続けるか、第三者に売却するかを早めに決断しましょう。
もちろん、「納得する値段で売れない」「何から始めたらよいかわからない」
といったお悩みをお持ちで、空き家の売却に踏み切れない方は多いかと思います。
そんな方は東京空き家相談協会にご相談ください。
当協会は主に実家・空き家の買取・売却・管理代行・解体・活用・改修清掃などのご相談をお受けし、一人ひとりに沿った解決策のご提示とともに、提携している事業者を無料でご案内しております。
空き家の売却相談をお受けした際には、当協会が窓口となり、提携している業者に一括で査定を依頼するため、
空き家の売却先をスムーズに探すことが可能です。
もちろん、他の会社に相談した後の「セカンドオピニオン」としてのご利用もできます。
中には「東京空き家相談協会に相談して初めて納得のいく不動産売却ができた」という相談者様もいらっしゃいます。
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