空き家の解体では、家を解体するだけでなく土地全体を整地することがあります。
その時に多いのが、土地の中にある木々です。
古い木ほど大きく成長し、自力では切り取れないことも多いのです。
そんな空き家の解体で知っておきたい言葉が「伐根(ばっこん)」です。本コラムでは以下をご紹介します!
- 伐根とは何か
- 伐採との違い
- 伐根の費用相場伐
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伐根(ばっこん)とは?
伐根とは土地にある木を根っこから抜く処分方法です。
生えている木を伐採し、その後に根っこも丁寧に取り除くことで平らな土地を作ります。
木は切ってしまえば、少しずつ切り株が腐り、やがて根も土に還っていきます。
しかし、完全に木がなくなるまでには長い年月がかかってしまいます。
あらかじめ木の根っこから抜くことで、土の中にある根もきれいに取り、次の建物の建設の際もスムーズに作業を進められるメリットがあるのです。
伐根と伐採の違い
伐根は根の部分から掘り起こして、木全体を取り除くことが目的です。
それに対して伐採は、木材を切ることが目的です。
自宅にある木が大きく成長したまま放置していると、やがて台風や火事などの影響で、倒木といった大きな事故につながる可能性があるのです。
伐採は地面から約10㎝のところで切り倒すため、根っこはそのまま土地の中に残った状態です。
空き家の解体の際に、木が残ったままだと次の土地の購入者や、新しく家を建てる際に影響が出てしまう可能性があるのです。
特に水道管などのインフラは木の根が広がったままだと、管の損傷の原因になってしまいます。
そのような場合は、伐根によって根っこから取り除くことが推奨されています。
伐根の処理費用の平均
伐根にかかる費用はどうやって決まるのでしょうか?
また、木の大きさ別での処理費用の平均をご紹介します。
伐根の処理費用の決まり方
伐根にかかる費用は、次のような条件で決まります。
- 木の高さ
- 木の幹の太さ
- 周辺の住環境
木が高いほど必要になる重機が変わります。
また、幹が太い分一度伐採してから伐根するまでに手間がかかるため、費用が高額になるのです。
周辺の住環境が密集していて、重機が入り込めないところはその分追加料金がかかることもあります。
また、伐根した木を運び出すためのトラックなど、運搬にかかる費用や処理手数料も追加されます。
【幹の太さ別】伐根の処理費用の相場
伐根にかかる費用は、幹の直径を中心に決まります。おおよその相場は次の通りです。
- 15㎝未満 3,000~5,000円
- 30㎝未満 4,000~7,000円
- 50㎝未満 ~25,000円
- 50㎝以上 25,000円~
これはあくまでも伐根のみの費用です。
たとえば、根が水道管や下水管などの近くを通っていたり、広範囲に広がったりする状況は、撤去に手間がかかります。
その分費用が上乗せされるため、実際に伐根した結果費用が変わる可能性があることを覚えておきましょう。
伐根にかかる諸経費
伐根の費用だけでなく、次のような経費もプラスされた総額を支払います。
- 車両費
- 木の処理手数料
- 重機の導入
たとえば細い木の伐根なら、大きな重機も不要です。
しかし、大木になるほど重機による掘り起こし作業や、運び出すための大きなトラックが必要になります。
これらの車両費、重機を使うことによる人件費などもプラスされるのです。
ほかにも、伐根した木を事業用のゴミとして処分する手数料もあるため、総額でかかる費用は2~10万円を考えておくと良いでしょう。
解体費用を捻出するのが難しい方へ
解体費用は高い費用がかかります。
解体はしたいけど、費用捻出がネックになっている方は空き家がある自治体の「助成金」を活用するのも手です。
以下は当協会にご相談いただき、助成金を活用して解体した事例です!
ぜひご一読ください。
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