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空き家の残置物放置による影響

更新日:2023年9月22日

空き家の中や庭に残したままの私財は、残置物と呼ばれます。この残置物の処理は、空き家の売却や解体においてとても大切な課題です。

 

残置物を残したままにすることは、さまざまな悪影響につながる可能性があることをご存じですか?

 

この記事では空き家の残置物放置による、影響についてご紹介します。

 

腐敗による悪臭・床への影響

空き家の中に食品や生活用品が残っていると、やがて腐敗して中にある家具、床にも影響を及ぼしてしまいます。

 

たとえば、長期保存できるレトルト食品や缶なども、何年も放置して熱や寒さにさらされると、容器が傷んで中の食品が腐敗します。

 

特に缶は爆発するリスクもあり、後ほど空き家を片付ける際に大きなトラブルにつながってしまうのです。

 

腐敗したシャンプー、薬品といった生活用品が放置されれば、やがて床に液剤が染み出して、腐敗や悪臭の原因になります。

シャンプーなどは、開封後に放置すると空気に触れることにより酸化するため、中身の品質も悪くなってしまうので使用時も注意です!

 

虫害を引き起こすリスク

空き家に残された家具や、生活用品は虫が集まってしまう可能性があります。

 

たとえば木製家具ならシロアリ、生活用品や食品をエサにするハエなどの虫が集まれば、家全体の被害につながってしまうのです。

 

重い家具家電による家のゆがみ

家具や家電を長期間放置していると、重みによって床や壁がゆがむ原因になります。

 

特に冷蔵庫、本が入ったままの本棚などは数十キロの重みになり、古くなった床材がさらにゆがむ原因になるのです。

 

今後空き家を売却、賃貸としての活用を予定しているのなら、空き家の老朽化を防ぐためにも、早めに残置物撤去を進める必要があります。

 

盗難の危険性

空き家の中に、骨董品や貴金属などが残っていれば盗難されるリスクがあります。せっかくの価値があるものも、気付かないうちに泥棒に侵入され、盗まれてしまう事態は避けたいものです。

 

何より最悪の場合、犯罪者と遭遇するリスクまであるのです。

 

空き家の解体料金が増える

空き家の残置物を残したまま解体するとなれば、その際に発生する廃材は産業廃棄物の扱いになります。

 

産業廃棄物を処分する料金が上乗せされるため、残置物がある状態での解体は料金が高くなりやすいのです。

 

現在では解体か売却か迷っている状況でも、将来の経済的な負担を増やさないためにもできるだけ残置物は撤去しておくことをおすすめします。

 

空き家の買主が見つかりづらい

残置物がある状態では個人での売買が成立しづらいデメリットもあります。

 

空き家の中古物件を購入する層は、基本的に部屋に物がない状態で空き家のみを買いたい人がほとんどです。

 

残置物があると撤去費用もかかるため、どうしても買主が見つかる確率は下がってしまうのです。

 

まとめ

残置物撤去を自力でできない、とにかくいち早く空き家を手放したいのなら、買取が便利です。

不動産会社による空き家の買取なら、個人ではなく会社に売却するため、残置物がある状態のまま査定ができるのです。

以前空き家ジャーナルにて買取のメリットを解説しているので、ぜひこちらも併せてお読みください!

残置物の中にまだ使えるものや、資産価値があるものが見つかれば、売却費用に上乗せできる可能性もあります。

 

残置物撤去に困っており、空き家に将来住む予定がないのなら、不動産会社に早い段階で売却する方法も検討してみてはいかがでしょうか。

 

東京空き家相談協会は、残置物の撤去の相談に乗っています。また、残置物を残したままでの買取なども受け付けているため、空き家の管理にお困りならお気軽にご相談ください。

 

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メール➡ message@tokyo-akiya.info

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この記事を書いた人

一般社団法人東京空き家相談協会

小峰千波

学生時代からまちづくりに関心があり、地元をはじめとした地域活性化活動や環境経営に携わっていた。 故郷の過疎化を感じ、人が生きやすく集いやすい環境づくりがしたいと感じ、 現在は一般社団法人東京空き家相談協会の相談員として、ご相談者様に寄り添ったサポート活動をしている。 自然と動物が好きです。