世田谷区と大田区は人口も住宅もとても多いため、
空き家の数が全国1位、2位であり、空き家対策が急がれています。
個人のみで空き家を活用するのはなかなか難しいです。
そのためこの状況を打破するには、空き家活用の取り組みをもっと多くの方に知ってもらい、
空き家を活用したい人を空き家オーナーと結びつける必要があるでしょう。
現在この両区は提携をし、空き家活用のためのプラットフォームを展開しています。
今回はこのプラットフォーム「空き家リノベラボ」についてご紹介します。
空き家リノベラボとは?
空き家リノベラボとは、空き家オーナーやその情報を持つ不動産事業者に対し、
空き家活用のためのソリューションを持つ事業者が連携して、
適切な空き家活用方法を提案するためのマッチングプラットフォームです。
このプラットフォームは国土交通省によって指定される空き家対策モデル事業にも採択されました。
初めに空き家活用に関心がある事業者に対し、区内の空き家活用の実証実験の見学会や、
トークイベントを通じ、共感する工務店や金融機関、不動産管理会社など、様々な業者と共有できるネットワークを作ります。
空き家オーナーはこのネットワークを空き家情報を提供し空き家再活用の仕組みや最適な事業者を見つけられる場として無料で使用できます。
SAIKATSUの取り組み
空き家リノベラボでは、空き家活用のノウハウを生かし、
最適な事業者とともに空き家を再活用する仕組みをSAIKATSUと呼んでいます。
SAIKATSUには色々な手法があるため、次項からはSAIKATSUの具体的な取り組みを紹介します。
SAIKATSUの取り組み①0円投資でリノベーション再活用
空き家オーナーから事業者が物件を一括で借り上げ(マスターリース)、
事業者の資金で適切なリノベーションを行った上で、
賃借人に物件を賃貸する仕組みです。
オーナーは自己投資がゼロの状態で、一定額の収益を得ることができます。
この事業が行われた場所は東京都大田区。
東急池上線の長原駅から7分ほどのところにある戸建て住宅です。
事業者はジャパンアセットマネジメント株式会社。
50坪2階建ての空き家をアフターコロナ時代のワークライフバランスを重視した働き方、多様な働き方を実現するニューノーマルな「住まいながら働く場所」である、
「WORKING HOUSE」として再生しました。
「WORKING HOUSE」は戸建て一軒家の駐車場や庭、キッチンなどの水回りなど、
住宅ならではの機能や建物空間の魅力を引出し、従来の都市型オフィスビルでは得られない、住みながら働く環境としての新たな価値を提供しています。
SAIKATSUの取り組み②不動産クラウドファンディングと共感投資
空き家などを借り上げし、不動産特定事業法の仕組みを活用した不動産クラウドファウンディングによる資金調達と共感投資により、
オーナー負担0円でリノベーションする仕組みです。
投資型クラウドファンディングサイト「ハロー!!RENOVATION」を運営するENJOYWORKSが資金集めの仕組みをサポートします。
事業が行われた場所は神奈川県葉山町。
築80年以上の古民家を昔ながらの日本の暮らしを体験できる宿泊施設兼貸しスペースとして改装しました。
約80人から総額1500万円もの資金を調達することに成功しました。
ホテルはファンドが運営し、宿泊業などで得た利益を投資家に分配しています。
SAIKATSUの取り組み③部屋単位での木質耐震シェルター
建物が大規模で耐震改修工事が施せない場合、部屋の一定空間だけでも地震から身を守れる空間にするべく、
開発されたのがこの「木質耐震シェルター 70K」です。
「木質耐震シェルター 70K」は一般社団法人耐震100%実行委員会と株式会社エヌ・シー・エヌで共同開発されたものです。
詳細はこちら(クリックで一般社団法人耐震100%実行委員会公式サイトへ移動)
間口が広くとれるラーメン構造を活用することで、従来の耐震シェルターの短所と言われていたれていた居住性やデザイン面での欠点を大幅に改善しつつ、
短期間での施工、及び、高い耐震性能を確保しました。
部屋のサイズに合わせたローコストな耐震改修ができる点も魅力の一つです。
さいごに
空き家のオーナーと事業者がパートナーとなり、空き家活用を行っていくことは、空き家問題解決のための理想的な方法です。
しかしながら、すべての人がこのような運命的な出会いを果たし、空き家活用を成功させられるわけではありません。
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