ゴールデンウィーク真っ只中の5月5日午後2時台に石川県にて震度6強の地震が起こったニュースは記憶に新しいかと思います。
この記事を書いている私自身、その前日まで石川県のお隣の富山県におり、
ある素敵な建築物に入った時「耐震設備はどうなのかなぁ…」と、ちょうど同行者と話していたので非常に驚きました。
地震発生予測
その場で調べたところ、地震調査研究推進本部が公表した「全国地震動予測地図2020年版」の確率論的地震動予測地図によると、今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は、東京都47.2%に比べて富山県は5.2%と大きく差があることを知りました。
「それなら安心だね」と思いがちですが、いつなにが起きるか予想できない天災の恐怖を、帰宅してすぐに再確認しました。
先述の予測地図でいえば石川県は今後30年間で以下のような数値になっています。
・震度5弱 43.3%
・震度5強 14.2%
・震度6弱 6.6%
・震度6強 2.6%
震度6弱以上の揺れに見舞われる確率がもし3%の場合、
大まかには約1,000年に1回程度 震度6弱以上の揺れに見舞われることを示し、
26%であることは、大まかには約100年に1回程度震度6弱以上の揺れに見舞われることを示しています。
石川県の地震発生場所
主に陸域の浅い場所で発生する地震が多いのが、石川県の地震の特徴。
石川県の主要な活断層は、能登半島に邑知潟断層帯と、その延長上に森本・富樫断層帯があります。
また、富山、岐阜県との県境付近に庄川断層帯が、福井県との県境付近に福井平野東縁断層帯があります。
放置された空き家の危険性
政府の地震調査委員会は5月12日の定例会で、5日の地震について
「地下5~10キロの断層が大きくずれて強い揺れをもたらした」と説明し、「活発な活動が当面継続する」との評価をまとめました。
被害の集中した、能登半島の先端にある珠洲(すず)市では、住宅や店舗のうち約2割を占める空き家は損壊したまま放置されているケースが目立っており、
県の発表によると、珠洲市で全壊・半壊が各15棟、一部損壊706棟、
空き家など非住家62棟で被害があったとのこと。
珠洲市内2,717棟のうち「危険」361棟、「要注意」689棟。
隣家や道路に崩れるといった2次災害も懸念されており、空き家対策の必要性が浮き彫りになりました。
珠洲市の人口は1万2,795人(2023年4月30日現在)。
石川県内で最も高齢化が進んでおり、高齢化率は推計52.8%に達しています。
市によると、家主が亡くなったり、高齢者が市外の親類宅や福祉施設などに転居したりして空き家が増加しており、2018年までの5年間だけでも約200戸増えたそうです。
放置により老朽化した空き家は、傾きや外壁・瓦の剥がれなど外観でわかる状態だけでなく、建材や内部の歪みなどすぐには分かりづらい危険要素があります。
もしかしたら、空き家内部に入り、人が歩くたった少しの力で屋根が落ちてくる…といったことも大げさな話ではありません。
余震による揺れで、いつ近隣や避難場所の周辺にある空き家が倒壊するか?と不安も多いことでしょう。
地震をふくめ、天災はいつ起こるか分かりません。
ご自身のもっている空き家が、誰かやご自身を傷つけてしまう前にご相談ください。
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東京空き家相談協会では、空き家がどういった状況にあるか、配管など内部構造が壊れていないか、
今後の方向性によっては解体などの必要性があるか、費用見積りや補助金のご紹介など、専門スタッフ同行による無料現地調査を行っています。
また、遠方にお住まいの方や体調がすぐれない方など、
空き家の定期的な管理代行が難しい場合もあります。
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今回の地震のように、天災があった時には臨時巡回もございますのでご安心くださいませ。