どぶ板横丁や米軍基地など、観光地としては抜群の知名度を誇る神奈川県横須賀市ですが、実は人口減少に非常に悩まされています。
海が近く、島国のような雰囲気が感じられ、とても魅力的な街ではあるのですが、なぜ人口減少に苛まれているのでしょうか?
今回は横須賀市の人口減少とその対策について解説していきます。
横須賀市で人口減少!なぜ?
横須賀市は現在、人口減少が著しい街です。
横須賀市では5年ごとに行われる国勢調査の結果を基礎にして、住民基本台帳法及び戸籍法の定める届出等による自然増減及び社会増減を加算した、推計人口を毎月公表しています(外国籍の方含む)。
過去に公表された人口推計もすべて掲載されており、例えば令和5年1月時点での人口は378,814人となっています。
同年12月を見てみると人口が374,800人となっており、1年間だけでも約4,000人もの人口減少があったことがわかります。
現在公表された推計で最新のものは令和6年4月の結果になりますが、人口は371,930人と、上記の推計と比較してみると、たった4か月の期間だけでも人口が約2,800人減少しています。
現在の人口を5年前、10年前と比較するとどうでしょうか?
令和元年の4月の横須賀市の人口は394,060人、平成26年4月時点では406,994人となっており、
現在と比べると、当時の人口はそれぞれ約2万人、約3万人多かったようです。
この人口減少が起きている理由は転出者の増加よりも、死亡者数が出生者数を上回る、いわゆる自然減が生じ続けているからです。
横須賀市としては転入者を増やし市内の人口を増やすため、都市としての価値、都市イメージを向上させることが重要になります。
人口減少に対する横須賀市の取り組み
上記で紹介したような著しい人口減少に対し、横須賀市は次のような取り組みを行い、街の活性化と転入者の増加を促してきました。
・暮らしの困りごとを、行政センターで相談できる窓口を創設
・保育料や子どもが病院にかかる医療費を軽減
・ホテルニューポートヨコスカの開業、株式会社TBMの廃プラスティックのリサイクルプラント稼働などの企業誘致
・追浜駅周辺の交通ターミナルの整備
・猿島を活用したアートイベントやBMX、ダンスの全国規模の大会を開催する
神奈川県横須賀市で特に人口が減少している「谷戸地区」とは?
横須賀市の中でも特に人口減少が顕著となっているのが谷戸地区です。
谷戸地区は平坦な土地が少なく、山や丘陵地帯がその面積の多くを占めるという地理的特徴を持ち、住宅が斜面地に密集しています。
地区内の道はちょうど谷となっている場所に伸びている「車道」と、そこから垂直に斜面を上っていく「歩道」の二つにほとんどが分類されます。
住宅にアクセスするには階段を使わなければいけないことがほとんどで、車両が通行できない道も多いです。
消防車が通行することもできず、火災に対する脆弱性も指摘されています。
また谷戸地域での空き家問題も深刻です。
横須賀の空き家率平均は7.5%、谷戸全体の平均は7.9%となっており、谷戸における空き家率は他の地域よりも平均すると高いです。
この地域の住宅は多くのものがトタンなどの安価な材料で作られており、資産価値の低いものが大半です。
または空き家の元居住者の年齢や住宅の出来た時期などが重なっていることが多く、一軒が空き家化すると連鎖的に周囲にも空き家が広がっていく傾向があります。
また生活を送るうえで大事になってくる生活利便施設は谷戸地域にはなく、ほとんどはこの地域を超えたところにある平場に密集しています。
谷戸地区に住んでいる方は生活利便施設に行くのが非常に大変で、この地域での生活が一層厳しくなるのです。
横須賀市谷戸地域での対策「横須賀谷戸計画2050」とは
先述した谷戸地域の課題を解決すべく、横須賀市は「横須賀谷戸計画2050」を定めています。
この計画の目的は2050年を1つのボーダーラインとして、
谷戸の地形や既存の要素を活かしながら、人々の生活を谷戸と結びつけつつ、より豊かなものにしようという取り組みです。
「横須賀谷戸計画2050」を理解するうえで重要となるのが「サークル」です。
垂直方向のみで分断されている谷戸地域内の移動経路の中に、空き家を解体することで新たな道を作り、サークル状の移動経路を形成します。
さらに解体した空き家の跡地にはカーシェアリングサービスや防火水槽などを建設し、地域内の移動の不便さや火災に対する脆弱さを改善します。
このような取り組みにより、谷戸地域の通り抜けや生活利便性を改善し、新たな人口流入や空き家化防止を狙います。
詳しくはこちらをご覧ください(クリックで「横須賀谷戸計画2050」資料へ移動)
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