実家に住んでいる親が施設に入所するタイミングで実家の売却を検討する方も多くいらっしゃいます。
不動産は、できるだけ高く売却したいものですよね。
皆さまも売却時にやっておいた方がいいことが気になりませんか?
本コラムのポイントは以下です。
- 売却前に家の中に残っている私財の影響
- 片付け業者に依頼した場合の費用相場
- 自分で片付ける場合のポイント
- 家を売却する流れ
- 片付けずそのまま売却したい場合の方法
- 家を売却する際の流れ
東京空き家相談協会は非営利で相続・空き家の総合相談窓口をしています。
家を売りたい!活用したい!解体したい!片付けたい!管理してほしい!
上記のような相談者様のお困りごとやご意向に合わせて、当協会が提携している複数の専門家のネットワークを活用しスピーディに解決まで運ばせることができます。
少しでも気になった方はぜひご連絡お待ちしております!
実家を高価売却するには片付けが必須!
もし、空き家となっている・空き家となる予定の実家を、高く早く売りたい!という場合には、売却査定前の片付けは必須となります。
その理由は以下となります。
- 内見のときに部屋が狭く見える
- 査定のときにマイナス評価になる
- 契約不適合責任を負うリスク
それでは、次項からひとつずつ解説していきます。
高価売却のために片付けた方がいい理由①内見のときに狭く見える
中古物件の購入を検討する場合、内見をする方がほとんどです。
その際に家財道具があると、せっかくの物件に魅力を感じてもらえません。
「入居までに片付ける」とは言っても、もし家具で隠れていた壁や床に傷があったら?と不安になることでしょう。
また、不動産ポータルサイト上で載せている写真でも家財道具があることによって圧迫感があるように見えてしまい、狭い印象をもたれ、内見にまで至らない…なんてことも。
思い出のある家だからこそ、売却査定前にきれいに片付けておくことで、魅力を最大限に発揮できるのです!
高価売却のために片付けた方がいい理由②査定のときにマイナス評価になる
私財を残したまま売却査定ができる不動産業者もありますが、買い手が見つかって入居するまでに不動産業者の方で片付け(残置物撤去)の手配をします。
そのため、その費用分をマイナスにして見積もりをするのです。
売主様としては、どれくらいの片付け費用を見積もられているのか分からない状態となるので、もし多く見積もられていても分かりません。
もし多く見積もられていた場合、本当ならもっと得られたであろう売却益が、あなたの手元にこないということです。
高価売却のために片付けた方がいい理由③契約不適合責任を負うリスク
まず、契約不適合責任とは、契約と異なる物を売り渡した際に、売主が買主に対して負わなければならない責任となります。
売買契約書のなかに記載のなかった私財が置いてあると契約不適合責任を負う可能性があります。
契約不適合責任が認められたら契約解除や損害賠償につながる可能性があるのですべてを記載する必要があります。
ここまでで、売却前の片付けの必要性をお感じになった方は、片付けの一括見積も手配できる東京空き家相談協会にご連絡ください!
家の片付け費用相場とは?
空き家となった実家の片付け費用相場を、部屋の間取り別でご紹介します。
- 1K:35,000円~
- 1DK:57,000円~
- 1LDK:79,000円~
- 2DK:100,000円~
- 2LDK:130,000円~
- 3LDK:180,000円~
費用は実際の建物内部のご状況や業者によっても変わるため、目安としてご覧ください。
では、金額が変動する要素は何でしょうか?
- 処分する私財の量
- 部屋の状況
- 片付けをする人員の数
- 処分するものを運ぶためのトラックの台数
など
そのため、片付け業者は一括見積をする必要があるのです。
ただ、個人で一括見積を依頼すると、複数の業者とやり取りを並行したり、お断りの連絡をしたり、現地調査の立会いをしたり・・・と大変です。
当協会にて業者へ一括見積後、最安値かつ信頼できる業者を厳選してご案内します。お断りの連絡も私たちが行ないますので、ご安心ください!
ただ、片付け業者に依頼するとなると、かかる費用からは逃れられません・・・。
できるだけ費用を抑えたい、かつ片付け人員がいる方にとっては、個人でできる最大範囲で片付けを行なうことをおすすめします。
自分で片付ける時は?空き家の片付け方
自分で片付ける場合のポイントがあります。いくつかピックアップしてご紹介します。
自分で家を片付ける際のポイント①貴重品を捜索する
相続に関わる書類などもあるので、最初に貴重品を捜索し、ひとまとめにして保管しましょう。
代表者や保管場所を決めて管理すると安心です。
- クレジットカード、キャッシュカード
- 通帳
- 印鑑
- マイナンバーカード
- 健康保険証
- パスポート
- 年金手帳
- 公共料金等の請求書、領収書
- 有価証券
- 契約書類
- 不動産などの権利関係書類
- 貴金属、宝石、美術品など価値の高いもの
など
自分で家を片付ける際のポイント②自治体のゴミ分別方法を調べる
自治体によって専用のゴミ袋や費用が必要となる場合もあります。不用品をまとめてから発覚!ということがないように、事前の準備は念入りに行ないましょう。
捨てるものが確定したら自治体に問い合わせて費用を捻出しましょう。
ちなみに、以前の空き家ジャーナルでもご紹介したように、無料の不用品回収車は高額請求などのトラブルにつながるケースも多く、東京都環境局でも注意喚起されています。
それから、家電の処分には「家電リサイクル法」といい、対象の家電がございますので、もし実家・空き家に残っている場合は要注目です!
自分で家を片付ける際のポイント③清掃する
最大限に高く売却するためには、自分でできる範囲の水拭き清掃も必要です。
片付けをしている時に出てきた汚れやホコリ、そして水回りの清掃など、
売却査定時にマイナスになる面を少しずつ減らしましょう!
ハウスクリーニング業者に依頼すれば艶出しなどもできるので、必要性があるのかチェックしながら検討してみてください。
ちなみに当協会ではハウスクリーニングも見積もり・実作業をスピーディに行なえます。
以前の空き家ジャーナルにて、空き家の片付け費用を抑えるコツもご紹介しているので併せてご一読ください!
空き家の実家を売却する際の必要な手続き
空き家の状況や売却方法によって多少の違いがあるものの、
以下が基本的な流れとなっております。
- 査定
- 不動産会社との契約
- 売却のための宣伝などの活動
- 売買契約を締結する
- 買主に空き家を引き渡す
ちなみに、査定とは約3カ月程度で売却できるとされる価格を出すことです。
以下からは画面上で売却査定をお試しできるので、ぜひご活用ください!
不動産との媒介契約や買い手が見つかり売買契約を締結する際に手続きが必要となります。
また、売却によって税金が発生する場合は、売却した翌年の2/16~3/15の間(年により変動あり)に確定申告の手続きが必要となります。
最近更新した空き家ジャーナルでもご紹介している、特別控除の特例使用のためにも必要となります!
家の中に残ったものを処分せず家を売る方法
ここまでは、家の中に残った私財を処分する方法でご紹介しますが、処分せずに売却する方法もあります。それは、「不動産買取」です。
家の中に残ったものを処分せず家を売る方法①不動産買取
不動産買取の場合は買主が不動産会社となります。
一般的には物件の再販をする目的なので、購入後に不用品回収やハウスクリーニング、リフォームをします。
再販する際にエアコンなどが設置されている場合は高く売却できる可能性もあるのです。
そのかわり、仲介で個人あてに売却した時の60~80%が相場となります。
例えば市場で売買されている価格3,000万円だとすれば、1,800~2,400万円が相場となります。
家の中に残ったものを処分せず家を売る方法①付帯設備表を作成して一般の買い手に売り出す
こちらは、住んでいた人が持っていた私財とは少し違いますが・・・。
付帯設備表とは不動産にどのような設備がついているか、それぞれに故障や不具合がないかを詳しく記載した表となります。
契約時にこの書面を交わすことで、物件を引き渡した後のトラブルを防ぐことができます。
ちなみに主要な設備は以下となります。
【給湯関係】給湯機・湯沸かし器など
【水回り関係】台所設備・浴室設備・洗面設備・トイレ設備など
【空調関係】冷暖房機・床暖房設備・換気扇など
【その他】インターフォン・ドアチャイムなど
私財が残っていることでプラス要素になることも
「不動産買取」でもお伝えしましたが、エアコンなど入居時からあったら助かる家電や、買い手側が必要な家財があった場合は、
私財が残っていることが購入者にとってプラス要素になることもあります。
ちなみに、当協会へのお問合せから売買契約につながった東京都八王子市のご相談の中で、実家で大切にされていた桐箪笥やテーブルが買い手側にとってプラスとなっていました。
売り手側としては、大事にしていたため捨てるのもためらっていたものが大切に引き継がれることは嬉しいですよね・・・!
東京空き家相談協会では、片付けからクリーニング、売却などまとめてご案内が可能です。
むりやり費用がかかるものをおすすめすることもなく、相談者様の意向や希望、ご予算感に合わせてご提案・ご案内をしております。
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