八王子と言えば、美しい自然環境と都心へのアクセスの良さで知られる場所。
しかし最近では空き家の数が増加しており、八王子全体で空き家を減らして景観の維持や保安上危険な物件を適切に管理、解体しようという取り組みも進んでいます。
この記事では、八王子市の空き家の現状や背後にある要因について探り、空き家の売却や片付けなど、面倒な手続きを手助けする方法についてもご紹介します。
東京の空き家率数は減少・住宅戸数は増えている
東京都への人口集中は年々増加しています。その中で注目されているポイントが、空き家数が減少している中、住宅戸数が増えていること。
東京都のデータによると、2018年の総住宅数は7,671,600戸に対して、空き家率は10.6%です。
一方2013年は総住宅数が7,359,400戸で空き家率は11.1%です。つまり空き家率は下がっているものの、東京都の家の数は増加しています。今空き家を有効活用していても、物件の数そのものは増えているため将来的に人口減少にともなって空き家化するリスクも考えられるのです。
八王子の空き家が増加している
東京都八王子市の空き家は増加傾向にあり、空き家問題が深刻化している状況を受け自治体での空き家対策を実施しています。
平成22年(2010年)における八王子の人口は580,053人でピークに達したものの、平成27年(2015年)には577,513人とわずかに減少。
しかし世帯数は増加し、平均世帯人員は昭和60年の3.14人から、平成27年には2.28人へと減少しています。
つまり、八王子市の人口は減っていても、世帯数が増えていることはそれだけ家の数が増えている証です。核家族化が進んでいるため、やがて高齢者世帯は空き家になったまま、使い道がないというリスクが高いのです。
【東京都八王子市の空き家問題】166件の「助言が必要な空き家」が確認されている
2020年12月末時点、166件の特定空き家が認められ助言などを行っています。この中で助言により改善が見られず、特定空き家に認定した件数は8件で、5件は解決済みになっています。
危険な空き家を減らすための取り組みを行っているものの、現状いずれは特定空き家になるリスクがあるところや、これから空き家になりそうな高齢者世帯の家は今後も増えると予想できるのです。
参照はこちら(クリックで八王子市空き家等対策計画令和3~12 年度(2021~2030 年度)へ移動)
八王子市の空き家増加の背景
八王子市での空き家の増加には、次のようにいくつかの要因が影響しています。その主な背景として以下の点が挙げられます。
八王子市も高齢化が進行しており、所有者が長期入院、介護施設への入所、亡くなったなどの理由から空き家になってしまうケースが多いのです。
核家族化により相続人が遠方に家を持っているケースも多く、相続人が同じ住まいでなければ、家は空いていても誰も住まないまま空き家化してしまうのです。
また、八王子は駅周辺の人気が高く、閑静な住宅街よりも駅から近いアパートやマンションを選ぶ方が少なくありません。
それゆえに優良な空き家があっても、若い世代に買い手がいないというケースも課題です。
まとめ
八王子市でも空き家の数が上昇しており、その背後には高齢化や核家族化など複数の要因があります。
しかし空き家を放置することは、火災や倒壊のリスク、ゴミ屋敷化といったさまざまな危険性があります。
だからこそ、空き家は片付けや解体、売却などの必要な手続きをすばやく行いましょう。
空き家の資産価値が高い状態で売らずに後悔、という方も多くいらっしゃるので、なるべく早く空き家の相談口に問い合わせるのが良いでしょう。
東京空き家相談協会では八王子の空き家の管理から売却、解体までトータルでサポートします。不動産会社や解体業者など、お客様に必要な提携業者をご紹介し、解決へと導きます。
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