空き家ジャーナル


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【練馬区空き家】練馬区のゴミ屋敷に対する条例とは

更新日:2023年9月14日

日本ではゴミ屋敷の増加が問題になっており、東京都練馬区ではゴミ屋敷に関する専門の条例があります。

 

このゴミ屋敷化は特に空き家で起こりやすく、放置された空き家に溜まったゴミの影響によりさまざまな被害につながるのです。

練馬区のゴミ屋敷の条例の特徴と、ゴミ屋敷化を防ぐために知っておきたい対策をご説明します。

 

練馬区のゴミ屋敷条例とは?

練馬区のゴミ屋敷条例は、正式名称を「練馬区空家等および不良居住建築物等の適正管理に関する条例」と呼びます。

 

これは2017年に施行された法令で、ゴミ屋敷化を防ぎ、最終的には行政による強制的な片付けを行う行政代執行の権利があります。

 

さらにゴミ屋敷条例と言っても、対象となるのはゴミ屋敷化した家ではなく老朽化や衛生的に有害だと認められる特定空き家も対象になっています。

 

練馬区のゴミ屋敷条例の主な内容を、よりくわしく見ていきましょう。

くわしい内容はこちら(クリックで練馬区公式HPへ移動)

 

練馬区のゴミ屋敷条例の主な内容①ゴミ屋敷への立ち入り調査

練馬区のゴミ屋敷条例は、ゴミ屋敷の現地調査として敷地内に入ることを許可しています。

 

これは緊急性が高いゴミ屋敷に対して、応急措置をする目的です。ゴミ屋敷化による悪臭や衛生面での問題など、周辺住民に迷惑がかかっている状況を一刻も早く改善するために、ゴミ屋敷の立ち入り調査を行い、必要な手続きを進めています。

 

練馬区のゴミ屋敷条例の主な内容②ゴミ屋敷への勧告・命令・行政代執行の権利

練馬区がゴミ屋敷と認めた物件は、早急に片付けや解体などが必要だとして勧告する権利があります。

 

この勧告、命令を受けた時点で、空き家の所有者はすばやく対処する義務があります。

 

しかし、勧告や命令を無視し続ければ最終的には行政代執行として、強制的に空き家の片付けを行います。

 

このゴミ屋敷の片付けなどにかかった費用は、すべて所有者に請求されてしまうのです。

 

練馬区のゴミ屋敷条例の主な内容③特定空き家への対応

練馬区のゴミ屋敷条例は、特定空き家だと認められている空き家の改善を求めて、注意や勧告、行政代執行の権利があります。

 

特定空き家とは平成27年にできた「空家等対策の推進に関する特別措置法」により、周辺への衛生面、保安面で危険だと判断した空き家のこと。

国土交通省の基本指針である「倒壊などの著しく保安上危険となる恐れがある状態」とみなされるような、老朽化が進んだ家や、草木が生い茂った環境が放置されている空き家、ゴミ屋敷化している状況などが主な対象です。

 

空家等対策の推進に関する特別措置法の解説はこちらへ

ちなみに、つい最近空き家ジャーナルにて「空家等対策の推進に関する特別措置法」を解説しておりますので、ぜひこちらも併せてご一読ください!

 

 

空き家は不法投棄されるリスクが高く、気付けばゴミ屋敷になっているケースがあります。そんな不法投棄を放置すれば、さらなるゴミが捨てられ周辺住民の迷惑につながります。

 

今年テレビの前の人を震撼させた事件にもゴミ屋敷が関係

連日ニュースで取り上げられた、札幌 ススキノのホテルで首を切断された男性の遺体が発見された事件でも容疑者のゴミ屋敷について注目されていることはご存じでしょうか?

 

事件が発生する前の一年、容疑者である田村一家には目に見えるほど不穏な空気が漂っていたと近隣住民も感じていたそうです。

「お医者さんであるお父さんが早朝5時くらいに帰ってきたと思ったら、ものの10分くらいですぐ出て行ったり、あまり家に寄り付かなくなった。帰ってきてガレージに車停めても降りてこず、車内でカップラーメンを食べていることもありましたね。
帰宅したと思ったら、外にキャンプなどで使うような折りたたみ椅子を広げて、そこで5、6時間も座ったままコーヒーを飲み、再び車で出かけてしまうこともあったんです」

 

「お父さんや娘さんが逮捕された当日の朝、警察官が20人近くやってきたのですが、玄関の扉を開けた途端、中に段ボール箱などが山積みになっているのが見えました。
そのままでは前に進めない状態で、警官たちが“荷物をどかさないと進めないぞ”と言って、段ボ―ル箱を手作業でどけていました」(先の住民:Yahoo!ニュースより引用)

自宅は一見おしゃれな造りだったようで、ゴミ屋敷化していたことから心理状態の異変が伺えますね。
では、ゴミ屋敷と心理状態がどのようにつながっているのでしょう?

事件とゴミ屋敷問題も取り上げているYahoo!ニュースはこちら(クリックで移動)

 

ゴミ屋敷問題と心理状態

ゴミ屋敷問題には、さまざまな背景が絡んでいます。

ゴミ屋敷に住む人がどのような心理状態なのか紐解きましょう。

1 物を捨てるのがもったいないと感じてしまう心理

2 ゴミ屋敷での生活が気にならない心理

3 強い孤独感を感じている心理

4 ゴミなど汚いものに触れたくない心理

5 過度なストレスで片付けたくても片付けられない心理

6 物を買ってくるのがやめられない心理

7 完璧主義で一度に片付けないと気が済まない心理

8 物を保管することによって落ち着く心理

 

私の知り合いにも、仕事で多忙のため家の中をなかなか片付けられない人がおり、話を聞くと「片付けなければと思っても、いつの間にか片付けの優先度が一番下になっている。」「片付ける場合はすべて一掃したいという完璧主義な考えが邪魔してしまう」と口にしていました。同じような状況の方も多くいらっしゃるのではないか?

 

私自身も、自宅で忙しくしていて考える物事が多い時には、つい片付けを後回しにし、デスクの上に書類や飲み終わったマグカップを3つも置いてしまうことがあります。

よく考えれば、ペットボトルだった方が処分して完了するはずが、マグカップ3つとはどういうこと?と自分でも怖くなります。

 

このくらい、ゴミ屋敷になるスイッチを押す可能性は身近にあるのです。

一人暮らしだったり、家を空けることが多い人はより一層その可能性は高まります。まずは、心理状態を振り返り、クリニックなど第三者の専門家にご相談することをお勧めします。

お気持ちに寄り添えるよう、当協会では片付け業者・清掃業者も一括見積しご案内が可能です。当協会では無料の現地調査も行なっておりますので、ぜひお気軽にお声がけください。

 

過去の空き家ジャーナルでは、使ったものを捨てられず残してしまう症状「ためこみ症」についても取り上げていますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

 

 

練馬区条例のゴミ屋敷条例の対策

ゴミ屋敷化を防ぐには、普段から空き家対策を進めることが大切です。今は空き家を解体するか、売却するか迷っている段階なら、まずは物を撤去したりハウスクリーニングをしたりと、できるだけ老朽化を防ぐ対策が有効です。

 

また、空き家を解体すればゴミ屋敷化を防ぎ、家の維持費の負担もなくなります。

特に空き家の中や庭に私財が残っている場合は不法投棄の場所として狙われやすいため、せめてゴミ屋敷化しないよう早急に片付けを進めるなど、できることをはじめましょう。

 

まとめ

練馬区ではゴミ屋敷化を防ぎ、増える空き家を放置しないために、ゴミ屋敷条例があります。

練馬区に限らず空き家やゴミ屋敷は大きな社会問題になっています。

 

だからこそ、練馬区の空き家に関するお悩みは、東京空き家相談協会にご相談ください。

 

東京空き家相談協会は、空き家に関する片付けや売却にいたるまで、トータルでサポートいたします。空き家に関するお悩みがあれば、ぜひ東京空き家相談協会にご連絡ください。

 

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電話番号➡ 03-6258-0496

メール➡ message@tokyo-akiya.info

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この記事を書いた人

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一般社団法人東京空き家相談協会

小峰千波

学生時代からまちづくりに関心があり、地元をはじめとした地域活性化活動や環境経営に携わっていた。 故郷の過疎化を感じ、人が生きやすく集いやすい環境づくりがしたいと感じ、 現在は一般社団法人東京空き家相談協会の相談員として、ご相談者様に寄り添ったサポート活動をしている。 自然と動物が好きです。