空き家ジャーナル


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【全国で一番】空き家が多い世田谷区。その理由に迫る。

更新日:2023年9月11日

 

今回は東京都内の中でも、住みよい街として有名な世田谷区について深堀していきます!

その前に、まずは東京都の空き家の状況についてご紹介します。

 

 

 

【2024年最新】東京都の空き家の状況

総務省統計局「住宅・土地統計調査」にて判明した空き家数の速報値が2024年4月30日に公開されました。

全国の空き家数は約900万戸で、そのなかでも東京都は約90万戸となりました。

前回調査時の2018年時点では81万戸だったので、約9万戸空き家が増加していることになります。

 

2023年時点の鹿児島県の「総住宅数」が約90万戸なので、鹿児島県に存在する住宅がまるごと空き家になったイメージです・・・。

 

東京都の住宅戸数と空家数
東京都の住宅戸数と空家数(東京都HPより引用)

グラフはこちらのページからも確認できます(クリックで東京都HPへ移動)

 

今回取り上げる世田谷区の空き家数は2023年最新の空き家数は公開されていないものの、2018年時点では都内最多の5万戸でした。

現在はどのように変化しているのでしょうか?続報があれば本コラムを更新しますので、ぜひブックマークやお気に入り登録お願いいたします!

 

東京都の空き家の状況については、最近更新した空き家ジャーナルでもご紹介しているので、ぜひこちらも併せてお読みください!

 

 

 

世田谷区で空き家が多い理由とは?

先述したように、世田谷区は都内屈指の空き家数となっています。

では、その理由はなんでしょうか?

 

世田谷区で空き家が多い理由①23区内で最も人口が多く高齢化率も高い

まず一つ目に、世田谷区は東京23区内で最も人口が多く、2024年5月1日時点で、日本人・外国人男女総人口で92万2,690名となっています。

 

地域 人口
世田谷地域 254227
北沢地域 154836
玉川地域 227648
砧地域 165374
烏山地域 120605
合計 922690

 

また、次点で大田区、練馬区、足立区、江戸川区、と続いていきますが、そのどれもが「空き家数が多い区」として問題視されています。

 

そして、高齢化率も上がっており、65歳以上の世帯数が増えている現状です。

 

三軒茶屋、駒沢、二子玉川など住宅としての需要が高いエリアで、長く人気という点もあり、多くの一戸建ての住宅に住む高齢者が病院に長期的に入院したり、

亡くなることによってそのまま空き家となってしまうケースも増加しており、その影響は大きいでしょう。

 

 

 

世田谷区で空き家が多い理由②土地の流通価格が高い

世田谷区は「住みたい街」としても知られていますが、土地の流通価格が高く、遺産分割協議でもめてしまうケースが増えているそうです。

相続人全員で遺産をどうやって分けるか話し合う際に、亡くなった方の配偶者や子ども、きょうだい、甥や姪なども関わっていきます。

世田谷区のように資産価値の高い地域の場合は、遺産分割協議が難航し、結果として空き家が管理されないまま放置されてしまうのです。

 

以上の点から、世田谷区には多くの空き家があるのです。

 

以前更新した空き家ジャーナルでは、以下のように世田谷区の人口の変遷をご紹介しました。

 

世田谷の人口推移

2019年1月 908,907名

2020年1月 917,486名

2021年1月 920,372名

2022年1月 916,208名

2023年1月 915,439名

2024年1月 918,141名

 

世田谷区HP「世田谷区全域の人口と世帯数」参照(クリックで移動)

 

先述したように、世田谷区の人口は年々増加しています。

つまり、世田谷区に住みたい人が多い中、年々空き家は増えているという矛盾した状況になっていることが分かります。

 

 

【2024年公示地価】世田谷区の土地代はいくら?

以下が国土交通省に提供されているデータをもとにした、2024年の世田谷区の公示地価です。

㎡単価 坪単価 変動率
78万916円 258万1540円 +4.25%

エリア地価でいうと「太子堂」「北沢」「駒沢」「池尻」「玉川」が高く、一位の太子堂エリアは地価平均が191万500円/㎡で、坪単価が631万5702円/坪でした。

 

もし、このエリアに家をお持ちの方で、これから相続をお考えの方や、相続後に不動産の今後について検討中の方はご連絡ください。

 

 

資産価値が下がる前に、必要とする人に受け渡しましょう

私たち一般社団法人東京空き家相談協会は、拠点の東京都から、首都圏を中心に活動している非営利の相続・空き家総合相談窓口です。

長く放置されている空き家はもちろんのこと、これから相続ををする実家や、空き家になる予定の住宅などについてもご相談を承っております。

 

司法書士、弁護士、税理士などの相続に関わる専門家や、清掃、残置物撤去、解体、売却、買取など空き家問題に強い専門業者と連携していることから、幅広い解決策のご提案・ご案内をワンストップでスムーズに行なうことができます。

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この記事を書いた人

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一般社団法人東京空き家相談協会

小峰千波

学生時代からまちづくりに関心があり、地元をはじめとした地域活性化活動や環境経営に携わっていた。 故郷の過疎化を感じ、人が生きやすく集いやすい環境づくりがしたいと感じ、 現在は一般社団法人東京空き家相談協会の相談員として、ご相談者様に寄り添ったサポート活動をしている。 自然と動物が好きです。