日本では管理されていない空き家が年々増加しています。
空き家を放置することは、家屋の劣化による倒壊、周辺環境への影響など、さまざまな危険性があるのです。
そんな空き家問題を解決する方法の1つが、空き家を解体することです。
この記事では、空き家を解体するメリット、大まかな流れをご説明します。
空き家を解体するメリット
空き家の解体は、ずっと誰も使っていない家屋をすべて取り壊すこと。
管理されていない空き家は火事や倒壊の危険性があり、さらに空き家にネズミなどの害獣が住みつくなど、
大きなトラブルに発展するケースがあるのです。
空き家を解体して整地すると、その土地を売り渡したり、
建て替えや別のことに使うといった、新しい活用方法が見つかりやすくなります!
【準備編】空き家を解体する流れ
空き家を解体する大まかな流れを見ていきましょう。まずは契約前の準備の流れをご紹介します。
空き家の解体業者を選ぶ
空き家の解体業者を決めるところからスタートしましょう。
見積もりは複数社から出してもらうことで、解体にかかる費用の相場や流れがわかりやすくなります。
現地調査と見積もり
解体にとりかかる前に、まずは解体業者による現地調査を行います。現地調査では建物の状態やアスベストを使っているか、機械などを導入できるかなどの項目をチェックします。
確認が終わったら、見積もり額が説明される流れです。事前見積もりをしっかりと出してもらわないと、後ほど想定よりも費用が高くなる可能性があります。
必ず工事にかかる予想期間と見積もりを出してもらいましょう。
【契約後】空き家を解体する流れ
空き家を解体するまでに、ほかにもやっておきたいことをご説明します。
空き家解体の届け出を役所に提出
空き家の解体が決まったら必要な申請書類を提出しましょう。
- 事前調査結果の報告書
- 建築リサイクル法の申請
- 特定粉じん排出等作業実施届出書(アスベスト除去に関する書類)
警察署に許可申請する
解体工事をするにあたって道路を使う場合は、次の2つの申請を警察署に届け出る必要があります。
- 道路使用許可申請
- 道路占用許可申請
空き家内に重機などの必要な車両や機械が入るのであれば、申請は不要です。
電気・ガス・水道・ネット回線の停止
解体工事をする2週間くらい前までに、各種ライフラインの解約手続きをしておきましょう。
特に電気は事前に解約しないと、解体作業中の感電などのトラブルになりかねません。早めに解体工事前までに停止できるように申し込んでおきましょう。
近隣の住民への挨拶
家を解体する作業は騒音やほこりなど、近隣の住民に迷惑がかかることもあります。
必ず家を解体する旨を伝えて、トラブルにならないよう配慮しましょう。
解体工事をはじめる
一通りの手続きが終わったら解体工事をスタートします。解体工事にかかる期間は、家の状況によって大きく変わります。
特に解体後に、井戸やコンクリートガラといった埋設物が見つかったら、そのままにせず撤去する必要があります。
撤去しないと、後に土地を売却した際に費用を請求される可能性があります。
この埋設物は事前に確認できない分、見積もりの時点の金額に上乗せされる形になります。
また、解体が終わったあとは廃材の処理と整地によって土地を有効活用できます。
【解体後】空き家解体後の流れ
空き家の解体後は、次のような手続きが必要です。
建物滅失登記を手続きする
建物を取り壊した証明として、建物消滅登記の手続きが必要です。
これは建物の所有者が解体日から1か月以内に、法務局へ申請する義務があります。解体業者から申請に必要な書類を受け取ることも忘れないでください。
過去に「建物滅失登記」の手続きについて書いた空き家ジャーナルを更新しているので、そちらも併せてご一読ください!
家に残された家財道具を処分する
空き家の解体によって、使わなくなった家具や家電、生活用品は事前に片づけたうえで作業する必要があります。
そのままにしておくと、追加の処分費用が発生してしまいます。東京空き家相談協会は、売却と残留物の撤去を提携先の専門業者を通じて行っています。
お得に承っていますので、まずはお気軽にご相談ください。
空き家解体で土地活用方法も幅広くなります
空き家の解体によって、周囲への影響を軽減するだけでなく、新しい土地としてさまざまな使い方ができるのです。
解体は自力で行う方もいますが、専門業者への依頼が安全ですばやく解体できます。空き家の解体は実施までに時間がかかるため、早めに準備をはじめましょう。
東京空き家相談協会では空き家の解体から売却、買取など幅広い無料サポートが可能です。
ご検討中の方は、ぜひご相談ください。