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内装解体とは?費用相場と依頼の手順

更新日:2025年4月10日

この記事は8分で読めます

家のリフォーム・原状回復のため内装解体を検討するものの…「費用相場はどれくらいか」「依頼するといっても、どういう流れでどうしたらいいのか」分からずお悩みの方もいるはずです。

内装解体の事前知識として、ぜひ参考にしてみてください。

今回の解説内容

  • 内装工事の種類
  • 費用相場の目安
  • 依頼の手順
  • 費用を安くする方法

内装解体工事とは?

内装解体工事とは
建物の内装部分を解体し撤去する工事のことです。

建物の構造部には触れず、主に内装に該当する床や天井、壁、扉、設備、照明、配線、配管などを解体・撤去します。

建物すべてを取り壊して撤去する解体工事とは違い、内装解体は建物の一部の部屋やスペースの内装だけを解体撤去することをいいます。

その種類として、工事には「原状回復工事」「スケルトン工事」という2種類の方法があります。

原状回復工事

「原状回復」とは
賃貸物件契約などでおなじみのキーワードですが、文字通り建物の内装を借りた当初の状態まで戻す工事のことです。

当初から建物にあったものをそのままの状態とし、賃貸物件やテナントなどに追加したものだけ解体・撤去します。

また、建物が破損している場合は対象箇所を修繕しなければいけません。

「原状回復工事=完全に元通りの状態にして返すこと」と理解しておきましょう。

ということで、当初から家具や設備などがある場合は、対象の家具や設備も一緒に元通りにします。

スケルトン工事

スケルトン工事とは
内装をすべて取り除いて透明(スケルトン)にする工事のことです。

設備をはじめ、壁や床、天井もすべて撤去し、配管やコンクリートがむき出しの状態まで戻す工事です。

当初からむき出しの状態で借りたり、契約書に「スケルトンにて明け渡しとする」という条件が記載されている場合には、スケルトン工事が必要です。

建物を骨組みの状態まで戻すため「skelton(ガイコツ)」というわけですが、ほかにも「スケルトン仕上げ」「スケルトン戻し」とも呼ばれます。

賃貸物件・テナント・店舗として借りた場合

内装解体工事は、居住用賃貸物件、レストランなどの飲食店、テナントビル、事務所やオフィス、店舗(美容室・保険ショップなど)などの建物で実施します。

建物を賃貸物件やテナント、店舗として借りた場合に内装解体工事が必要です。

テナントや店舗を返却の際は、必ず契約書の条件を確認し、原状回復、スケルトン工事のどちらで返却しないといけないか把握しておきましょう。

費用相場

内装解体工事の単価を、居住用賃貸物件、店舗、事務所・オフィスに分けると、「単価(25坪以下)5,000円/m2です。

内装工事で行う作業は、建物の種類を問わずほとんど変わりません。

個人や法人によって額面差が生まれないため、誰でも利用しやすいと理解しておきましょう。

平米当たりの単価を坪当たり単価に換算すると「約16,500円/坪」です。

依頼手順

内装解体工事の依頼手順を、5つのプロセスに分けて整理しています。

内装解体工事を初めて依頼する方は、ぜひ参考にしてみてください。

業者の選定・見積もり・現地調査

専門の解体業者に依頼するのが一般的であるため、まずは解体業者探しからスタートです。

まずは気になる業者を3社ほどピックアップし、比較してみてください。

解体業者の比較ポイント
  • 予算に合う業者を選ぶ
  • 無料見積もりに対応してくれる
  • 実績や口コミ評価をチェックし、参考にする

複数の解体業者の比較検討が必要なのは、業者によりサービスの品質や対応に違いがあるからです。

各業者から見積もりを取った後は

各業者から見積もりを取ったら、条件に合う解体業者と契約しましょう。

契約後すぐに内装解体工事に取り掛かるのではなく、工事する場所をいったん現地確認してもらいます。

スケジュールや工事計画を立ててもらう必要があるため、打ち合わせは数回ほど必要になると覚えておきましょう。

物品の運び出しと処分

事前に自分たちでできる室内にある荷物や家具類の運び出しと処分をします。

追って解説しますが、これは費用を抑えるためにも、工事を円滑に進めるためにも大事なポイントです。

不用品の処分を始め、引き続き使うものは最後にまとめて運び出すようにすると効率よく、経済的でもあります。

自分たちだけで処分するのが厳しいようなものがあれば、解体時に一緒に処分するよう業者に交渉してみましょう。

有料になる可能性もありますが、自分たちの労力は省エネできます。

この残置物をいかに処分するかで解体費用が大きく変わります。
それだけ、廃棄物の処分にはコストがかかるからです。

内装解体工事開始

工事の打ち合わせが終わると、予定通りいよいよ内装解体工事開始です。

内装の規模によっては広範囲での足場の設置が必要です。

事前に内部の荷物を撤去しているかしていないかで費用が変動することに加え、解体工事中に建物の問題が発覚すると追加工事が要る場合もあると覚えておきましょう。

産廃処理

解体工事で出たゴミや処分物は、産業廃棄物として処理されます。

産廃処理では専門業者が法律にしたがって仕分け・処理をしてくれるのが一般的です。

産業廃棄物の不法投棄問題

業者選定をよく考えず悪徳業者に依頼してしまうと、違法廃棄問題などを起こすおそれがあります。

また、間違った方法で処理されると業者だけでなく依頼者自身も罰せられる場合があるため、業者の選定には十分注意を払ってください。

見積もりが相場より極端に安い

見積もりを取ってもらったとき、相場と比べて極端に安い費用を提示された場合は要注意です。

契約を取ることに必死になって、何らかの手抜きや違法行為をする業者である可能性があるからです。

もしくは見積もりの際に非常に安い金額を提示し、いざ解体工事が始まってから追加費用を請求してくる業者も一定数存在します。

悪徳業者の見分け方

極端に安い金額や値引費用を提示された場合、どの部分で費用がカットされているのか、業者に説明を求めてください。

そこで回答をあやふやにされたりはぐらかされたり、追加費用の詳細についての説明がなかった場合は、悪徳業者の可能性が出てきます。

産廃処理のまとめ

依頼主として費用が安く上がるのは嬉しいことですが、安い金額にはウラがあることを覚えておきましょう。

正しく産廃処理がされたあとは、粉じんやチリまで細かく処分してもらい、最終チェックで問題がなければ内装解体工事が終了します。

支払い請求

  1. 内装解体工事が完了すると、後日、依頼した業者から請求書が送られてきます。
  2. 請求書に定められた期日があるため、予定通り支払いを済ませます。
  3. 請求書の金額や内容が見積もりや打ち合わせ通りか確認し、何かが誤っている際はすぐに業者へ連絡を取り、間違いを指摘してください。

家の解体費用相場

家の解体費用は単に建物の解体費用だけでなく、廃材処理や整地などにも費用がかかるため、住宅環境次第で変動します。

参考として、解体費用の総額と内訳を以下にまとめています。

「30坪の木造2階建て住宅」の解体費用総額目安:
約240万円~400万円
解体費用の内訳例
解体工事費用 約100万~150万円
廃材処理費用 約75万円~150万円
整地費用 約5万円
庭木や塀の撤去費用
(20m程度の塀)
約17万円
残置物撤去費用 約20万円~40万円

家屋の解体には、家自体の解体費用以外にも廃材処理費用など上記の費用がかかり、住宅環境次第で発生する費用と発生しない費用があります。

解体費用相場と坪単価

解体工事費用は、建物の解体にかかる基本的な費用です。

この費用には、廃材処分費用や整地費用などは含まれていないため、実際には建物の解体費用+下記で解説する費用が加算されるので注意してください。
家の解体工事費用の坪単価
木造 約32,000円~50,000円
鉄骨 約43,000円~61,000円
鉄筋コンクリート 約51,000~80,000円

解体工事のみの費用であり、こちらも市場環境により変動するため目安としてお考えください。

相場に幅があるのは、解体の難易度により費用が変わるからです。

立地条件次第で機械が搬入できない場合

手作業での解体になる→人件費が増えるといったことが影響します。

また、平屋なのか二階建てなのかによっても料金は変わります。

このように建物の解体難易度で費用に差が出る上、建物の構造によっても坪単価が変動します。

廃材処理費用

家は解体して終わりではありません。
解体によって生じた廃材を処分する必要が出てきます。

「30坪の木造2階建て住宅」の廃材処理費用目安:
約75万円~150万円

解体工事によって生じた、コンクリートや木くずなどの廃材を処分するための費用です。

解体工事で発生したゴミは産業廃棄物として取り扱われることが一般的です。

廃材処分にかかる費用目安(㎥あたり)
木くず 約8,000円
コンクリートガラ 約15,000円
石膏ボード 約20,000円
ガラス陶磁器 約24,000円
タイル 約25,000円

家屋により廃材の種類や量が異なりますが、廃棄物の目安量は、30坪の木造2階建て住宅の場合、4トントラック約5~10台程度です。

トラック1台で約20㎡程度積載できるとすると、100~200㎡の廃材が生じるため、木材だけでも廃材処理費用は75万~150万円程度かかることになり、侮れない値段となります。

整地費用

解体後にコンクリートガラや石、木くずやガラスなどを手や重機ですくってきれいにしたあと、その後に地面を重機で踏み固め、平らにするための作業費用です。

整地方法ごとの費用単価(㎡あたり)
粗整地 450円
砂利整地 2,000円
防草シート仕上げ 3,000円
真砂土 3,500円
砕石舗装 4,000円
コンクリート・アスファルト舗装 8,400円

最も簡単な整地方法は粗整地ですが、60坪(約198㎡)の粗整地費用は約89,000円です。

庭木や塀の撤去費用

20mの塀の撤去の場合、撤去費用目安は約17万円です。

家の解体工事費用の坪単価
約7,300円/㎡
庭石 約10,000円/㎡
庭木 約17,500円/本
倉庫 約22,500円/坪
塀の撤去が必要な場合
1㎡あたり約7,000円の撤去費用がかかります。

高さ1.2mの塀が20mの土地周辺に設置されていた場合、撤去だけで約17万円近くもかかる計算になります。

残置物撤去費用

残置物とは以前の住人が残した不要な家財のことです。

家の解体前に、家電やその他のゴミなどの残置物を処分する必要があります。

残置物撤去にかかる費用は部屋あたりで計算されることが多く、1部屋あたり約3万円~6万円が費用相場です。

30坪2階建ての家の場合

平均を4LDK程度とすると、18万円~36万円程度が残置物撤去費用にかかることになります。

加えて、家電リサイクル対象の冷蔵庫やエアコンなどがある場合は別途リサイクル料金もかかります。

アスベスト調査・工事費用

解体工事の際、アスベストの使用状況を調査し、作業の届け出が義務付けられています。

アスベストの使用状況に応じ、アスベストの除去にかかる工事費用がかかります。

アスベストの調査・撤去費用
アスベストの調査費用目安 約3万円~5万円
アスベスト撤去費用目安
(30坪2階建て)
約30万円~40万円

安く抑えるには

家の解体を検討すると建物の解体費用だけでは済まされず、思ったよりも侮れない費用がかかることに悩むかと思います。

自分でできるものの処理や相見積もり、補助金の活用などで安く抑えることができます。

自分で処分できるものは自分で処理する

解体工事前に自分で処分できるものは自己処分することで、先に解説した残置物撤去費用を安く抑えることができます。

家の中にある家具や粗大ゴミ、生活ゴミなどをなるべく自分で処分しておけば、その分廃棄物処理にかかる費用をカットできます。

家電次第では買い取ってもらえることもあるので、買い取り業者に査定を依頼することも視野に入れてみてください。

補助金を活用する

家を解体する場合、国や市町村から補助金が出る場合があります。

これを活用することで実質的に解体費用を安く抑えることができます。

補助金が出やすいパターン
  • 一定期間空き家になっている家
  • 倒壊のおそれがあるなど近隣に影響を及ぼす可能性がある場合
デメリット

市町村により異なりますので、市町村のホームページなどで補助金情報を確認してみてください。

  • 補助金が出る条件
  • 補助される金額がいくらか

場合によっては、費用負担を大きく減らせるため、解体工事の補助金情報は確認する意義が大きいです。
 



複数の業者に相見積もりを

複数の解体業者に見積もりを依頼し、料金や対応を比較することで費用を安くできます。

業者により得意作業が違うため、見積もり料金に大きく差が出る場合があります。

ただ、安さだけに飛びついて業者を決めるのはリスクがあります。

廃材を適切に処分しないような違法業者の可能性もあるため、
マニュフェスト(産業廃棄物が契約内容通り適正処理されたかを確認するための管理伝票)の発行や説明の分かりやすさなどを比較検討しましょう。

まとめ

今回この記事で掲載した相場は目安です。
市場環境により変動するため、あくまで目安としてお考えください。

実際の解体費用は立地条件等で大きく変動しますので、複数業者に見積もりをし、お得で安心・安全な業者を選定してみてください。

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この記事を書いた人

一般社団法人東京空き家相談協会 小峰千波

一般社団法人東京空き家相談協会

小峰千波

当協会の「空き家ジャーナル」は各専門家が監修しております。学生時代からまちづくりに関心があり、地元をはじめとした地域活性化活動や環境経営に携わっていた。 故郷の過疎化を感じ、人が生きやすく集いやすい環境づくりがしたいと感じ、 現在は一般社団法人東京空き家相談協会の相談員として、ご相談者様に寄り添ったサポート活動をしている。 自然と動物が好きです。